NEEWER、GODOX、YONGNUOなど、中国メーカーが低価格で高性能なストロボを作ってくれたおかげでカメラ業界の参入障壁は圧倒的に下がったと思います。
カメラメーカーが出しているフラッグシップ(最上位モデル)の1つ下にあたるクリップオンストロボでも価格は3万円〜といったところ。どれも単焦点レンズ1本買える値段ですねw
そんな高級アイテムのストロボですが、カメラに付けてると「プロっぽくてカッコいい」と誰もが一度は思うのではないでしょうか?(実際プロっぽい写真が撮れるようになりますが)
昔は高くて手が出せなかったのですが、今は安くて高性能なストロボがたくさんあるので、その中でも特におすすめなストロボメーカーを3つご紹介します。
ぜひこの機会にクリップオンストロボを購入してみてはいかがでしょうか?
※ソニーは別途アダプターを用意すれば使えます
クリップオンストロボは高い、という時代はもう終わった??
以前に中国メーカーの『Yongnuo』が販売しているクリップオンストロボYN560Ⅲの記事でも紹介してますが、仕事でどうしても必要ということじゃなければ今は純正のストロボにこだわる理由はそんなにありません。
サードパーティー製のクリップオンストロボ(特に中国メーカー)の性能がすさまじく上がっていて、純正と遜色ないレベルまで上がってきているからです。
※ほぼ完全コピーしてると言っても過言ではない
ちなみに、明るさなどの基本的な性能はほぼ一緒(むしろ中国メーカーの方がパワーは上)なのに値段は3倍以上違ったりします。
Yongnuo製 Speedlight YN560 III Canon/Nikon/Pentax/Olympus対応 フラッシュ・ストロボ YN560 II後継モデ...
自分も最初買うときは「どうせパクリ商品なんか大したことないだろ」と思っていましたが、使ってみて驚きました。スイッチやダイヤルなど、背面のパネル操作性は純正が1枚上でしたが、それ以外はYONGNUOのストロボが上…。
これは日本メーカーも頑張らないと市場持ってかれるな、というのが素直な感想。
中国メーカー3社の実力がすごすぎる
『YONGNUO(ヨンヌオ)』や『Godox(ゴドックス)』、『NEEWER(ニーワー)』などの中国メーカーが安くて高性能なストロボをバンバン出してくれるおかげで、純正の高い機材を揃えて浪費することがあまりなくなりました。
特に純正機材で多灯ライティング(複数のストロボを使って撮影すること)をやろうと思ったら20〜30万円は使うんじゃないでしょうか?
それが今や中国メーカーの力を借りれば2〜3万円で多灯ライティングを組めるようになり、予算も1/10に。いや、ホントいい時代に生まれました…。
ではさっそく紹介していきます。全部で3メーカー、ラインナップは以下の通りです。
※3社の中でもNEEWERは3000円ストロボを出していることで有名
- Yongnuo(ヨンヌオ)
- Godox(ゴドックス)
- NEEWER(ニーワー)
もしよければストロボの選び方について書いた記事があるのでこちらも参考にしてください。
個人的に安心感NO.1メーカー『Yongnuo』のストロボラインナップ
3年以上使っていることもあって個人的には信頼のおけるメーカーのひとつ。※駆け出しの頃からずっとお世話になってます
当サイトで紹介したYongnuoYN560 Ⅲはフルマニュアルのストロボではありますが、慣れたらオートより全然楽です。
TTL(自動調光)が使えないという欠点もありますが、自分は純正ストロボでもTTLをほとんど使ったことないので、まったく問題ないかと。
Yongnuoの上位機種にはE-TTL対応、ハイスピードシンクロ対応のものもあるので紹介していきます。(上位機種になると予算1万円を若干オーバーします)
Yongnuo YN560Ⅲ
YONGNUO YN560 III Speedlight Canon/Nikon/Pentax/Olympus対応 フラッシュ・ストロボ YN560 II後継モデル ...
後継機種にYN560 Ⅳがありますが、ほとんど性能変わらないので若干お安いこちらのストロボで十分。
※YN560Ⅳは「Ⅳ」の文字が青くて見た目があまり好きじゃないのもあります
格安高性能ストロボのパイオニア的な存在でCanonの純正品『600EX-RT』をまるまるコピーしたとも言われるスペック。
少し前までAmazonのベストセラーだったこともあるので、使ってる人めちゃくちゃ多いのではないかと思います。
当サイトでも何度か紹介していますが、とてもシンプルな作りで、幅広いカメラメーカーに対応しているのがありがたいポイント。
よく「中華ストロボは耐久性が〜」と言われますが、けっこう頑丈です。フル発光連発してると発光管燃えることありますけどね。。。
Yongnuo YN565EX-III
こちらはキャノン専用ですが(最近Nikon用も出た)、ストロボの明るさを自動で調節してくれるE-TTL(自動調光)に対応した機種。
「マニュアルだとやっぱり不安…」という方はこちらを選ぶと良いでしょう。
YONGNUO YN600EX-RT II
YONGNUO 製 YN 600EX-RT II Speedlite Radio Slave Flash Canon専用 ラッシュスピードライト TTL機能搭載ス...
こちらもキャノン専用ですが、YN560ⅢにE-TTL/TTLとハイスピードシンクロを加えたモデルなのですが、もうここまでくるとキャノン純正のクリップオンストロボ600EX-RTとほぼ変わらなくなってきますねw
「どうせ数千円の違いなら」と割り切って買い物できる方はこちらをおすすめします。
最近1番勢いのあるサードパーティー『Godox』のクリップオンストロボ
今1番勢いがあり、気になってるメーカーが『Godox』です。
前はソフトボックスやグリッドなどで大変お世話になっていて、てっきりアクセサリーメーカーだと思っていたらストロボめちゃくちゃ作ってて驚きました。
スペックや使用している人の話を聞く限り、最初に紹介したYongnuoよりも「Godoxの方が性能上では?」となっている次第。
最近ケンコープロフェッショナルイメージング(KenkoProfessional imaging)が国内正規代理店となり、サードパーティ製ストロボ(中華)では最も安心感のある製品となりました。正規品は技適も通ってるので国内でも安心して使えますね。
AD200やAD360のほかスマホ用のストロボGodox A1といった素晴らしい商品を出して話題になっているメーカーです。
※次にサードパーティー買うときはGodoxと決めてます
GODOX Thinklite TT600
別売りでX1Tというトリガーを使えばハイスピードシンクロ+TTLできるようになります。すごすぎるだろ…。
操作パネルもYongnuoよりかなり使いやすそうで、撮影の現場でも問題なく働いてくれるんじゃないでしょうか。
耐久性と安定性はテストをしてないのでなんとも言えませんが。
GodoxTT600キャノン用
GodoxTT600ソニー用
【GODOX 正規代理店/日本語説明書付】GODOX Thinklite TT600S フラッシュ スピードライト マスター/スレー...
Godox X1Tキャノン用
GodoxX1Tソニー用
「X1T-○」末尾のアルファベットは「S」がソニー用、「C」がキャノン用です。ソニー用あるのは嬉しいですね。
GODOX TT685C E-TTL 2.4G
こちらは先ほどのTT600にE-TTL(自動調光)を備えたタイプ。
1万円を若干オーバーしていますが、すごく良いストロボなので参考までに。
キャノン用
GODOX TT685C E-TTL 2.4G 無線マスターとスレーブ スピードライト 懐中電灯 ストロボ Canon EOS 650D 600D ...
ソニー用
GODOX DE300 300WS(モノブロックストロボ)
こちらはカメラの上に装着するタイプではなく、スタンドなどに立てて使うモノブロックと呼ばれるストロボ。スタジオなんかに置いてあるやつですね。
番外編的に紹介しましたが、この手のストロボも低価格で作ってるとは恐るべしGodox…。
電池やバッテリーで動くクリップオンストロボとちがって電源タイプなので、固定の場所でしか撮影しないかたはこちらの方が便利かも。
※2019.03.14追記 現在はGODOX SK300〜にモデルチェンジ?
GODOX DE300の販売がなく、現在はSK300やSK400といった後継機種に変わったようです。
せっかくモノブロックを買うなら400wあったほうが使いやすいのでGODOX SK400をおすすめします。
とにかく安いストロボが欲しいなら『NEEWER』のストロボがおすすめ
「3000円で買えるクリップオンストロボ」の代名詞で有名なNEEWERの製品。
自分の周りにも使ってる人がいますが、今のところ不具合の報告は聞いてません。
NEEWER TT560
噂の3000円ストロボ。とんでもない価格設定ですが、飲み会1回の値段より安いクリップオンストロボとして有名です。
※奥さんにねだるときのキメ台詞として使ってる人が多いとか
Amazonのベストセラーにもなっていて、とにかくめちゃくちゃ売れてるのですが、それもそのはず。
上下0~90°、左右0~270°の首振りでバウンス対応にスレーブモード搭載、ガイドナンバーは38と通常の室内撮影ではほぼ問題ないレベルの性能を持っています。チャージ速度が遅いという欠点もありますが、発光パワーを抑えれば連射も可能。すごすぎます。
このストロボを初めてみたとき「日本大丈夫かよ」と心配になってしまいましたw
NEEWER カメラ/一眼レンズカメラ用 TT560 フラッシュ・スピードライト Nikon,Canon,Pentax,Olympusなどに対...
NEEWERNW680/TT680
3000円ストロボにE-TTLとハイスピードシンクロが付いたモデル。
もう感覚がマヒしてしまいそうですが、この値段で市場に食い込まれたらアマチュアは純正のストロボ買うことなくなりそうですね…。
まとめ:安くて高性能なストロボが欲しいなら中国メーカーはアリ
中国メーカー3社のサードパーティー製クリップオンストロボを紹介しましたが、「頻繁に使うわけじゃないけどストロボが欲しい」という方には激安中華ストロボは選択肢としてめちゃくちゃアリです。
ただし、メーカーのサポートが受けられない、ストロボが故障しても修理の対応はほぼ無理、といったようなデメリットがあることもお忘れなく。
カメラ本体が壊れるということはほぼありえませんが、フル発光連発してたらストロボ本体が焦げたりするので気をつけてくださいね。
最後に、ストロボの使い方、ストロボを使ってどんな写真が撮れるかを書いた記事を紹介しますので、良ければこちらもどうぞ。
それでは良きカメラライフを
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