LightroomでRAWデータを現像する全手順・使い方を徹底解説

Lightroomを使って一眼レフで撮影したRAWデータを劇的に美しくするチュートリアル

今回はデジタル写真編集ソフト「Adobe PhotoshopLightroom」の使い方を実際の操作画面を交えながら解説して行きたいと思います。

僕は以前から良く利用していて大変重宝しているソフトなのですが、周りのフォトグラファー達に話を聞くと「難しそうだから使ってない」との回答が多かったので、今回チュートリアルの作成をしました。
Lightroom(ライトルーム)を使ったことのない初心者向けの記事になっていますが、中級者程度の方にも参考になる内容が含まれています。
チュートリアル以外にも解説を加えているので、まあまあ長いです…。

前置きを飛ばしたい方はチュートリアル本編までどうぞ。

AdobePhotoshopLightroomとは?

Lightroomを知らない方、これから使おうと思っている方はぜひ一読ください。Lightroom使ったことないとかもったいなすぎる!

RAW現像ソフト、写真編集ソフトとして世界中で愛用されている

Adobe PhotoshopLightroomとはデジタル写真の現像、管理、共有などを一元管理出来るソフトで、プロからアマチュアまで多くの人に愛用されています。
RAWデータで撮影した写真を現像する数少ないソフトとしても有名ですね。
公式では以下のように謳っています。

Photoshop Lightroomは、デジタルカメラ、特にデジタル一眼レフカメラを使用する方向けの写真編集ソフトです。写真の管理から現像、編集、共有まで、写真愛好家やフォトグラファー の必要とする多くの機能を搭載しています。プロアマ問わず多くのユーザーの意見・要望を反映したRAW現像機能やインターフェースは、直感的で使いやすいと好評を得ています。

引用元:Adobe, Creative Cloud, チュートリアル, デジタル写真を管理する, Photoshop Lightroomとは?基本を解説

少し難しい言葉が並んでいるのでわかりにくいかもしれませんが、僕の感覚では写真の編集加工・ファイル管理に特化したソフトで、Photoshopのようにレイヤー機能がない、といったイメージです。

Lightroom固有のカタログファイルを用いた非破壊編集が特長

Lightroomではカタログファイル(.lrcat)という形式を用いて、画像の管理をしています。
Photoshopや、その他の画像編集ソフトと大きく異なる点で、全ての画像を非破壊編集で行っているのがポイント。
元画像に一切手を加えず明るさや色などの数値をどれだけ変更したかの記録を保存しているだけなので、大切な元データを損なうリスクがないのが魅力的です。
この記録はアプリケーションを終了してもパソコンをシャットダウンしてもずーっと残っているので、ヒストリーパネルから手順が消えることはありません。いつでも最初のデータに戻れます。

さっそく実践へ。まずは現像する写真を用意

基本はRAWデータ。なければJPEGでも可。まずは写真を用意します。RAWで撮影した写真が望ましいですが、なければJPEGでも同じようなことは出来ます。
ただし、RAWデータでのチュートリアルを強く推奨します。

今回チュートリアルで使用する写真

001加工前

写真は世界3大夕日で有名な北海道釧路の幣舞橋で撮影したもの。

では、こちらの写真を使って下の写真に仕上げます。

Adobe Photoshop Lightroomを使って現像した写真

last

いかがでしょうか?チュートリアル用にわかりやすく現像していますが、このように変化させることができます。
※ やろうと思えばもっとできる

僕はLightroomを使い始めてから、Photoshopの使用頻度が激減しました。そのくらいこのソフトは優秀。

Lightroomで写真を管理するTips

実は現像する以外にも写真を管理する機能が非常に便利なので別記事でも紹介しています。

 

Lightroomで写真管理を快適にする3つの時短テクニック

2016.06.24

【Lightroom】ファイル書き出し時に便利な5つの設定項目

2016.02.12

【Lightroom】カスタム名-連番を編集して書き出し時のファイル順序を整理する

2016.02.12

カタログファイルに画像を読み込む

ではまずは画像を読み込むところから始めましょう。
※この記事ではWindows版Lightroom CC 2015を使用していますが、以前のバージョンやMacでも操作方法はほぼ一緒です。

新規カタログを作成

1sinkikatalog

まずはメニューバーの左上「ファイル」→「新規カタログ」と開いて新しいカタログを作成しましょう。

新規カタログを含むフォルダーを作成

2katalogsakusei

カタログに名前を付けて右下の作成ボタンを押してください。

今回は「Lightroomの使い方」というファイルとフォルダが作成されました。

Lightroomのカタログファイルに写真を読み込む

3yomikomi

カタログの作成を終えると写真の管理画面が出てきます。右上の「ライブラリ」をクリックして、左下の読み込みボタンを押しましょう。

RAWデータを保存してあるフォルダか、SDから直接写真を読み込む

4yomikomi

読み込み画面の左側にパソコンに入ってるフォルダの一覧が出てくるので、RAWデータ(Jpegでも可)を保存してあるフォルダを選んで実際に写真を読み込んでみましょう。

この時、重複を読み込まないにチェックを入れておくと、既に読み込んだ写真を読み込まないようにしてくれるので便利です。
ちなみに、SDカードがパソコンに刺さっている場合は直接SDカードのフォルダ内を開いてくれます
※但し、その場合DNGファイルというものをパソコンにコピーして読み込むことになります。特に問題はありませんが、気になる方は事前にパソコンへデータをコピーしておきましょう。

読み込んだ写真の現像開始(ここからが本番)

1.ライブラリに写真が読み込まれていることを確認したら現像開始

現像開始

さあ、いよいよここからが本番です。実際に読み込んだ写真を現像していきましょう。
画面のあちこちに文字が並んでいますが、初心者の方が使うのは上の「現像」を押したら出てくる右側の補正メニューを使うのがメインです。
ここにある数値を操作して実際に見た物を再現、目的の色や明るさに補正するのが現像作業の基本です。くれぐれもいじり過ぎにはご注意を。(作品や商品として加工、表現する場合は別)

現像の左にあるライブラリも良く使うのですが、こちらは写真の管理がメインなので、今回は現像タブのみを開きましょう。
※現像メニューのショートカットキーはDです。

2.まずは基本補正から

ホワイトバランスの調整

まずは写真の色を決めるために色温度を調整します。
色温度の調整

色温度

写真の色味を調整。上げると黄色やオレンジなどの暖色系が強調され温かみのある写真に。下げると青などの寒色系が強調され、クールな印象になる。

色かぶり補正

緑っぽい白や赤っぽい白を純白に近づける機能。葉っぱ越しの光が当たると「緑かぶり」となり緑っぽい白に。赤の照明や茶色(木目)の壁に反射した光が当たると「赤かぶり」となり赤みがかった白になります。それぞれ被ってる色と反対方向につまみを動かすと色かぶりが解消します。

色温度を5800→6800、色かぶり補正を+15→+20にしたので元の写真と比べると全体的に黄色+赤みを足しています。
※チュートリアル用に調整したので、この後数値は元に戻してます。
元画像 色表現を調整

露光量・コントラストの調整

Lightroomの基本補正。露光量を+0.21、コントラストを+5

※色温度と色かぶり補正は撮影時の設定に戻しました。

まずは露光量・コントラストの調整です。

露光量

全体の明るさを調整。上げると全体が明るく、下げると暗くなる。

コントラスト

明るさの強弱を調整。上げると写真の明るい場所と暗い場所の差を付けてクッキリと仕上がり、下げるとボンヤリとした写真になる。

RAWデータはJPEGと比べると少し暗く、ボンヤリとしています。なので、まずは露光量を+0.21、コントラストを+5として明るさとメリハリを付けます。

※RAWとJPEGの違いについては後述します。

露光量を調整

少し明るくなり、明るさの強弱が出ました。

3.ハイライト・シャドウ/白レベル・黒レベルについて

この4つについては似たような働きをするので最初かなり迷いました。
知っておけば後で楽になる重要な部分なので解説します。

ハイライト

プラスにすると明るい部分がさらに明るくなり真っ白(白飛び)に近くなる。マイナスにすると明るくなっている部分が暗くなり形状がハッキリとする

白レベル

ハイライトとほぼ同様。ただし、ハイライトの調整よりも広範囲で補正がかかる

シャドウ

プラスにすると暗くなっている部分が明るくなり、暗くて見えなかった部分が見えるようになる。マイナスにすると、暗かった部分がさらに暗くなり真っ黒(黒つぶれ)に近くなる。

黒レベル

シャドウとほぼ同様。ただし、シャドウの調整よりも広範囲で補正がかかる。

簡単に説明するとハイライト・シャドウは範囲が狭く白レベル・黒レベルは範囲が広い、ということです。
実際に見ていった方が早いので確認してみましょう。

ハイライト・白レベルで比較、調整

ハイライトに+100

 

▲ハイライトだけ+100にした場合。写真中央の部分と右側の雲が照らされている部分が明るくなっています。

白レベル+100
▲白レベルだけ+100にした場合。切れ間からの光が照らしている部分を全体的に明るくしていることがわかります。真っ白になっている部分は「白飛び」と呼ばれます。

ハイライト-100
▲ハイライトだけ-100にした場合。ハイライトを下げると明るい部分が少し暗くなり、雲などの白飛びしてる部分の形状がクッキリとします。

白レベル-100
▲白レベルだけ-100にした場合。実際に動かしてもらうとわかると思いますが、明るい部分を全体的に暗くした感じです。

今回、雲の形状を出しつつ、切れ間から照らされてる部分を明るくしたかったのでハイライト-30、白レベル+11としました。

ハイライト-30、白レベル+11 ハイライト-30、白レベル+11

シャドウ・黒レベルで比較・調整

シャドウを-100
▲シャドウだけ-100にした場合。すでに暗い部分をより暗くしてくれます。全体の明るさへの影響が少ないので、立体感を出したい時に使用しています。

黒レベルを-100
▲黒レベルだけ-100にした場合。暗い場所として認識された部分が全て黒くなっています。真っ黒になっている部分は「黒つぶれ」と呼ばれます。

シャドウを+100
▲シャドウだけ+100にした場合。シャドウを上げると暗くてよく見えなかった部分がハッキリと出てきます。ちなみにカメラは暗い場所の記録が得意という性質があるので、RAW撮影をする際は少し暗めに撮っておくと後で現像する際に有利です。

黒レベル+100
▲黒レベルだけ+100にした場合。シャドウを+100にした場合と違い、雲や水面の部分まで明るくなっていて全体的に明るくしているのがわかります。

今回はシャドウ、黒レベル共に-15としました。
シャドウ-15、黒レベル-15

シャドウ、黒レベルともに-15

ハイライトやシャドウを補正する際の小ワザ

白飛び、黒つぶれの警告

各要素を調整する際、Altキー(Macの場合はoptionキー)を押しながらツマミを動かすと、白飛びや黒つぶれをした時に赤く警告表示が出ます。
これを使って赤い警告がちょっと出た所で止めると黒や白の100%から0%まで色の幅を広く使うことが出来ます。(白飛びは最も白い部分、黒つぶれは最も黒い部分のため)
ハイライト・シャドウ、白レベル・黒レベルのどちらからやっても問題ないと思いますが、Adobeの公式動画では白レベル・黒レベルから調整しています。
僕は写真によって変えてます。
気になる方は下記リンクより動画をご覧ください。

動画:Adobe PhotoshopLightroom ラーニングとサポート

明瞭度・彩度の補正

明瞭度彩度

こちらは簡単です。
明瞭度をプラスするとシャープに、マイナスにするとぼんやりします。
自然な彩度、彩度は写真の鮮やかさ。プラスで鮮やかに、マイナスで色褪せた写真になり、-100にするとほぼ白黒になります。
「彩度」の方を使うとノッペリした仕上がりになるので、僕はほとんど「自然な彩度」の方だけ使ってます。
色々動かして試してみてください。

今回は明瞭度+40、自然な彩度+25としたので、かなりシャープで鮮やかに変化したと思います。

明瞭度と彩度を上げる

4.トーンカーブ補正

トーンカーブの調整

Photoshopを触ったことがある人なら一度は見たことがあるでしょう。
僕は上の基本補正でほとんど済ませてしまうのであまり使いませんが、ライトとダークだけは時々使います。

ライトは中間色の明るい部分の補正、ダークは中間色の暗い部分の補正をします。
プラスマイナスについては先ほどのハイライト・シャドウと同様で、ハイライトはライト、シャドウはダークと動かす方向が一緒です。

ライト+16、ダークを-5としました。

トーンカーブ

5.HSLカラー補正

Lightroomの中でも覚えると楽しい機能の1つです。
先程までは全ての色(写真全体)に補正をかけていたのに対して、こちらはレッドからマゼンタまでの8色を個別に補正することができます。色ごとに色相・彩度・輝度の3つの項目の数値を変更していきます。

HSLカラー彩度の調整 HSLカラー輝度の調整

HSLカラーの調整
オレンジ・イエローの彩度を上げ夕日の色を強調、アクア・ブルーの彩度を上げて空の青を強調しています。
輝度は、対応している色が明るくなるので夕日に照らされた雲の部分の明るさを上げて若干白く飛ばしています。
色相は対応している色を変えてしまうので、今回は使っていません。用途によりますが、あまり使う機能ではないと思います。

6.明暗別色補正

Lightroomを使った当初、一番良くわからなかった機能がこれでした。
実際使ってみるとものすごくシンプルで、感覚的には明るい部分と暗い部分にそれぞれ指定した色を足す。といったところです。

見ていきましょう。

明暗別色補正

明暗別色補正
ハイライトの色相を214、彩度14。シャドウの色相を27、彩度18にした際の仕上がりです。
明るい部分(ハイライト)に足す色を色相で指定して、彩度で足す量を調整しています。
シャドウも同様です。
慣れるまで大変ですが、結構使えます。

7.ディテール(主にノイズ除去)

次はディテール。個人的にLightroomの目玉機能の1つだと思ってます。

写真を明るくするためにシャドウや露光量を上げるとノイズが発生してザラザラした質感になりますのでこれを除去します。
ノイズ除去

ノイズを除去する前の写真noize-ato

ノイズ軽減(輝度)を50、軽減しすぎるとシャープさが無くなるのでシャープを25→40に変更しました。

上の画像と比べてノイズが減ったはずです。
人物撮影で肌にノイズが乗ってると気になりますよね。Lightroomのノイズ軽減はかなり強力なので、100まで上げるとほとんどのノイズが消えます。

ただし、上げ過ぎると質感が損なわれるのでやり過ぎは禁物です。

8.レンズ補正

さて、最後の項目「レンズ補正」について。

これはレンズの性質上どうしても出てしまう画像の歪み、四隅が暗くなってしまう現象(周辺落ち)、色の認識違い(色収差)を解消していく作業です。

素人目にはわからないような細かい部分ですが、「神は細部に宿る」という言葉があるように、こういった細かい部分にこだわってこそ良い物が出来上がるんですよね。

というわけで1つずつ確認していきましょう。

プロファイル補正

まずはプロファイル補正にチェックを入れます。すると…。

ノイズを除去した写真レンズ補正をした写真

上と下の写真で比べて画面端の歪みと明るさを補正しています。

というか全体的にあちこちいい感じに補正してくれる優秀な機能。
このプロファイル補正ですが、あらかじめ各メーカーが作っているレンズの歪みや周辺落ちに関する情報が入っていて、クリック1つで簡単に修正してくれるようになっています。
レンズに関する情報は「レンズプロファイル」から確認してください。

レンズプロファイルの確認

ちなみに、プロファイル補正=正解というわけではないのでご注意を。
自分の表現したいものに近づけるのが一番大事なので、僕は今回プロファイル補正のチェックは外してます。

色収差(いろしゅうさ)の除去

次は色収差の除去です。(色収差=いろしゅうさ と読む)
ちゃんと説明すると難しい専門用語がたくさん出て混乱してしまうと思います。

簡単に説明すると、カメラ(レンズ)が色の認識を間違えてしまう現象のこと。
光の波長(色)によって異なる屈折率が原因で起きてると言われています。
かなり意訳しているので、詳しくはキャノンの収差に関する解説ページをご覧ください。

キヤノン:デジタルレンズオプティマイザ|画質変化の要因|レンズの収差

というわけでまずは収差の確認。
色収差除去前色収差除去後

上の写真と比べると、下の写真に写ってる建物のフチに出てた紫色が消えてますよね? これが色収差の除去です。

ちなみによく聞くパープルフリンジとは本来別物。カラーの項目からフリンジ軽減で補正することが出来ますが、Lightroomの場合色収差の除去でほとんど解決するので割愛します。
※初心者の方が触ると混乱する

周辺光量調整

画面の4隅が暗くなる周辺光量落ちはズームレンズで撮影した際に良くおきる現象で、広角端・望遠端で発生しやすいです。
今回撮影に使用したEF24-105mm F4L IS USMの場合24mmが広角端、105mmが望遠端ですね。

F値を上げて絞れば解消するケースが大半ですが、現像段階で修正が可能。

これは手動の項目から入って調整をします。

周辺光量の手動調整

あまり触れてなかったゆがみについてもこちらから手動で直すことができますが、周辺光量のみ+20としました。

周辺光量補正

9.ブラシを使った補正

実はここまでで写真の補正はほぼ終わりですが、「徹底解説」というテーマを謳ってしまった以上もう少し頑張りましょう。

使うのは「スポット修正ブラシ」と「補正ブラシ」の2つです。

スポット修正ブラシ

Photoshopを使ったことがある方ならおわかりかと思いますが、写真に写り込んだ予期せぬ物を除去出来る優れものです。

スポット修正ツール

ここから開いて使いましょう。
とは言っても、あまり消したいものがなかったのでひとまず赤丸で囲んだ部分を消してみましょう。(見にくいと思います)

スポット修正で柱を消す

スポット修正ツールの「修復」を選び、ブラシのサイズを修正したいものに極力合わせます。(細いものを修正するときはブラシを小さくする)
※ブラシサイズを変更するショートカットはです。

消したいものをブラシでなぞっていくと

消したい部分をブラシでなぞる 近くから近い色を持ってくる

ブラシでなぞった部分近いものを他から持ってきて合成。勝手にうまいことやってくれます

スポット修正ブラシで修正した写真

見事に消えましたね。本来こういった形では使いませんが、動物など、予想してないものが写り込んでしまった時には使います。

補正ブラシ

さあ、いよいよ補正はこれで最後です。
本来1番力を入れて楽しめるのがここですが、今回はざっくりといきます。

まず先ほど同様右上から補正ブラシを開きます。

補正ブラシを開く
ブラシサイズを7、ぼかし・流量をそれぞれ100ずつにします。
ブラシサイズは先程同様で好きな数値に変更してください。
ぼかしもお好みで変えて大丈夫ですが、流量は100にしておくことをオススメします。

空の部分を補正します。塗り始める前にショートカットキーのOを押して塗る範囲がわかるようにしておきましょう。
ショートカットキーが苦手な方は写真の下にある「選択したマスクオーバーレイを表示」にチェックを入れておきましょう。

補正ブラシを塗った範囲を表示する

こんな感じに塗り終えたら先ほどのチェックを外すか、ショートカットキーのOを押して赤く表示している部分を消しましょう。

補正ブラシの数値
後は自分の好みに合わせて調整したら、写真の右下に出てる「完了」ボタンを押して

現像後の完成した写真

完成です!

チュートリアル用に結構わかりやすく加工しています。いかがでしょうか?

おまけ.写真の設定をコピーする

Lightroomでは1枚の写真に対して行った現像設定を、他の写真に設定をコピー出来るという大変優秀な機能がついています。
やり方は簡単。まずは設定をコピーしたい元の写真を選択した状態でCtrl+Shift+Cを押します。(Macの場合は+Shift+C
※画面上のメニュー「設定」→「設定をコピー」でも出来ます。

設定をコピー
この画面になったらコピーしたい項目だけを選んでコピー。(スポットブラシと補正ブラシは写真によって位置が異なるのでチェックを外しました。)

次は設定を貼り付けたい写真を選んだらCtrl+Shift+Vを押します。(Macの場合は+Shift+V

「設定」→「設定をペースト」でも同様です。

すると、今までに設定した内容がコピーされてこのように変化します。
設定をコピーする前の写真設定をコピーした後の写真

複数一気に貼り付けたい場合は、最初にコピー元の写真を選択してから、設定を貼り付けたい写真をCtrl(Macは)を押しながら1枚ずつ選択するか、Shiftを押しながら一気に選択します。
補正パネルの下に「同期」と出てくるので、クリックすると先ほどのようにコピーする設定を選んでコピー。
最初に選んだ写真がコピー元になるので要注意です。

写真の設定を同期
結婚式や商品撮影など、写真全体を通して一定のテイストを保ちたい時に使える技です。

写真の書き出し

後は写真を書き出すだけです。書き出しでよく使うのは3つ。

  • 書き出し場所
  • ファイルの名前
  • 画像のサイズ調整

書き出したい写真を写真をCtrl(Macは)を押しながら1枚ずつ選択するか、Shiftを押しながら一気に選択します。
選んだらメニューの「ファイル」→「書き出し」と選び、書き出しメニューへ。

Lightroomでの書き出しについてはこちらの記事でも紹介しています。

【Lightroom】ファイル書き出し時に便利な5つの設定項目

書き出し場所:ファイルの保存先を選ぶ

書き出し時の設定

書き出しメニューに来たら「書き出し先」を”特定のフォルダー”、その下の選択ボタンを押して保存先フォルダを選ぶ。
さらにその下のサブフォルダーに保存にチェックを入れると、選んだフォルダの中に好きな名前のフォルダが作られ、そこに写真が保存されます。

Lightroomの書き出し設定についてはこちらの記事もあわせて参考に

【Lightroom】ファイル書き出し時に便利な5つの設定項目

2016.02.12

ファイルの名前:カスタム名の編集が便利

「変更後の名前」にチェックを入れて、「カスタム名-連番」を選ぶと自分で付けたファイル名の後ろに連続した番号が付くので便利。他にも日付を自動で入れてくれたりと使い勝手のいい機能がたくさんあります。

カスタム名の編集についてはこちらの記事も参考にしてください。

【Lightroom】カスタム名-連番を編集して書き出し時のファイル順序を整理する

2016.02.12

画像のサイズ調整:写真のサイズを一括で調整出来る

書き出し時の設定
画像形式はJPEGの他にPSD、TIFF、DNGを選べるので好きなものを。カラースペースは印刷用でもない限りはsRGBが無難。
書き出し時に一括してサイズ調整を行えるので(これかなり便利)今回は「サイズ変更して合わせる」にチェックを入れて長辺1280pxとしました。
書き出したファイルが全て横1280pxになります。縦は自動計算

他の欄はそこまで使わないので今は気にしなくても大丈夫です。

書き出し処理は全てバックグラウンドで行われる

Photoshop同様、書き出しの処理は全てバックグラウンド(他の作業をしてても裏側で勝手にやってくれる)で行われます。ある程度のスペックを持ったパソコンなら複数同時に書き出してもうまいことやってくれるのがLightroomです。

補足:RAWとJPEGの違い

RAWとJPEGってどう違うの?どっちが良いの?という方はごらんください。

JPEGとは?JPEGのいいところ。

実はJPEGデータの元になっているのはRAWデータ。カメラが記録した本来の画像データ(RAW)をいい感じに補正して圧縮したものがJPEGです。RAWと比べ明るく色鮮やかで、ファイルサイズも1/10程度に収まります。「いいことだらけじゃん!」と思われがちですがそうでもないんですよね。

JPEGのデメリット

一度補正され圧縮されているので、JPEGを加工して再び書き出すと画質が低下します。これは非可逆圧縮という方法でファイルサイズを小さくしているため発生したデメリットです

RAWデータとは?

逆にRAWデータはカメラが記録したほぼ生に近い状態、JPEGなどに圧縮されていない画像データのこと。※RAWは英語で「生」「未加工」を意味します。

カメラが取り込んだ光の記録を、圧縮せずにそのまま保存しているためファイルサイズが巨大。画像1枚あたり20MB近くあります(機種によってはこれより更に上)。

ただし、ファイルが大きいからといって「RAWデータ=高画質」ではないので注意が必要です。

RAWデータのデメリットは?

RAWデータそのものにデメリットはほぼないというのが筆者の見解ですが、強いてあげるなら以下の通り。

  1. 普通のパソコンでは開けないし、見れない。
  2. ファイルサイズが大きい
  3. 現像しないならJPEGの方がキレイ

要約すると、現像作業をしない限りファイルサイズが大きいだけで画質も良くない、誰にも見てもらえない写真。ということ。

これだけ聞くと全くいいとこないですね・・・。

Lightroomの現像作業はカメラが自動でやる仕事を、自分がパソコンで手作業しているだけ

上記の通り、JPEGの元になっているのはRAWデータ。RAW→JPEGの変換作業をカメラが勝手にやるか、自分が好き勝手にやるか。RAW現像とはそんなとこです。

写真家がRAW現像を好むのは、自分が思い描く通りに色を表現したり、見たままの景色をどれだけ再現できるか、といった自由度が圧倒的に高いからですね。

Adobe Photoshop Lightroomを手に入れる方法。

家電量販店や通販で製品版を購入する方法と月額料金で使えるサブスクリプションの2択です。

今だったら月額980円で加入出来るCreative Cloudフォトグラフィプランへの加入がおすすめ。
LightroomとPhotoshopが両方使えて月額980円は安すぎですね・・・。
※2016年1月執筆時点での価格です。
※追記 2016年6月28日現在、まだこの価格。いつまでやるんだよw

Amazonで年間一括のオンラインコードを購入すると消費税分だけ安く買えます。

その他のソフトを使いたい場合はそれぞれ単体で加入するか、月額4980円のCreative CloudプランであればAdobeが提供する全ソフトが使いたい放題です。
※学生・教職員の方にはアカデミック版があるので月額1980円で加入出来ます。
こちらも年間一括払いならAmazonのオンラインコードの方が若干安いです。

まずは30日間お試しの無料体験から始めましょう。
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おわりに

いかがでしたか?結構長かったので疲れてしまったかもしれませんが、ご満足頂けてると幸いです。

写真が好きな方、これから本格的に始めたいと思ってる方は今日からRAW現像に挑戦して欲しいと思います。

PhotoshopのCameraRawフィルターでも同じことができる。

ちなみに今回やったチュートリアルはPhotoshopのフィルター「Camera Rawフィルター」でもほぼ同じことが出来ます。
※PhotoshopCS6以降でRAWデータを開くと自動で起動します。

Cameraraw

ただし、1枚ずつしか補正出来なかったりパネルを切り替えたりしなければいけなかったりと、なかなか不便な上、Lightroom最大のメリットである管理機能が使えないのは結構痛手。

もし今Camera Rawフィルターを使って補正をしてる方がいたらこれを機に乗り換えてみてはいかがでしょうか?一度ハマったら抜け出せないくらい便利ですよ…。

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