TLC採用の格安SSD『ADATA-Premier SP550 240GB』が予想を超えるハイスペックSSDだった

adatasp550

当ブログを開設して約半年。重たいパソコンを高速化するならとにかくSSD換装だ! と布教しまくっていたら、なんとADATAよりSSDのレビュー依頼がきました…!
※ADATAは台湾に本社を置くメモリメーカー。日本ではあまり知られてないけど、世界的にかなり有名な巨大企業です。ADATAウェブサイト: http://jp.adata.com/index_jp.html

というわけで、今回はADATAから提供いただいた240GBのSSD『Premier SP550』を使ったPR記事です。

▼ 使用するSSDはこちら

はじめに:SSD換装するとこれだけ早くなります(大まかな解説)

従来のパソコンに内蔵されているハードディスク(HDD)と比べ、SSDは圧倒的に高速なデータの読み書きが可能。最近のMacBookはHDDをやめて、ほとんどSSDを採用していますよね。

以前にSSD搭載のノートパソコンがどれだけ優れているかについて書いた記事の中でCrucialのSSDと東芝製HDDの速度を比較していますが、数値だけでこんだけ違います。

※左Crucial MX200 480GBのSSD、右東芝の1TBハードディスク
SSD比較

数値だけでも約3倍違うのですが、体感速度だと5倍以上のスピードを実感することでしょう。そのくらい早い。

SSDはどんなに重たいパソコンもありえないほど高速化する魔法の加速装置。これを機に興味を持ってもらえると嬉しいです。

ADATA 『Premier SP550』SSDの基本スペック紹介

まずはADATA 『Premier SP550』基本スペックの紹介。意外と知られてないけど、ADATAはDRAMモジュール市場で世界第2位の実績を持っていて、有名ブランドにメモリモジュールを提供している高い技術力を持った企業です

「そのメモリ、実はADATAのメモリモジュール使ってます」なんてことも多いみたいですね。

スペックの見方がわからない方はSSDの選び方について説明したこちらの記事で紹介してますのでどうぞ。
▶ SSDの選び方、性能の見方。「速度・寿命」など大事なポイントを事前にチェック!

ADATA Premier SP550 240GBの基本スペック
容量 240GB
サイズ 2.5インチ
厚さ 7mm
(9.5mm用スペーサー付)
NANDフラッシュ TLC NANDフラッシュ
(NANDフラッシュの一部をSLCキャッシュとして利用)
接続規格 SATA3.0(6Gbps)
コントローラ  Silicon Motion社製
『SM2256』
読み込み速度 560MB
書き込み速度 510MB
ランダム読み込み 75,000IOPS
ランダム書き込み 75,000IOPS
MTBF 150万時間
その他 NCQ、TRIM、S.M.A.R.T、Devsleep

240GBクラスのTLC採用SSDではかなり優秀な数値。NANDフラッシュの一部にSLCキャッシュを採用したことで大幅に性能を向上させているのがわかります。
※NANDフラッシュの規格は、ランクの高いものから順にSLC>MLC>TLCとなっています。PremierSP550では安価に容量を確保できるTLCの一部に高性能なSLCを使うことで速度と安定性を確保しています。

単体の性能だけを見ても仕方ないので、同じ価格帯・容量のAmazonで最も売れているSSD『Crucial  BX200シリーズ  240GB と比較してみます

ADATAとCrucialのSSDを公表スペックで比較

ADATA Premier SP550 Crucial BX200
容量 240GB 240GB
サイズ 2.5インチ 2.5インチ
厚さ 7mm
(9.5mmスペーサー付)
7mm
(9.5mmスペーサー付)
NANDフラッシュ TLC  TLC
接続規格 SATA3.0(6Gbps) SATA3.0(6Gbps)
コントローラ  Silicon Motion
『SM2256』
Silicon Motion
『SM2256』
※Micronカスタムファームウェア
読み込み速度 560MB/秒  540MB/秒
書き込み速度 510MB/秒 490MB/秒
ランダム読み込み 75,000IOPS 66,000IOPS
ランダム書き込み 75,000IOPS 78,000IOPS
MTTF 150万時間  150万時間

※2016年9月8日の執筆時点では、両者の価格差は100円程度。

ADATA Premier SP550の方が高スペック…?

いやいや、ちょっと待て。Crucialといえばコンシューマー向けSSDの代表格とも呼べる存在。それだけハイスペックなSSDを世に送り出してるブランドなわけなんですが、ADATAの方が良さそう…?

特にランダム読み込み/書き込みはどちらも優れた数値を出している点に注目です。
※ランダムアクセスはSSDの体感速度を決める非常に重要な数値

ベンチマークテストで比較をしてみることに

メーカーの公表数値だけで優劣をつけても実際のパフォーマンスを見てみないことには性能はわかりません。特にSSDはコントローラーによって能力が大きく変わるので、総合的に性能を比較するためCrystalDiskMarkを使用してベンチマークテストを行ってみます。

CrystalDiskMarkを使用してベンチマークテスト

ベンチマークテストの前に、テスト結果の見方を説明しておきます。

diskmark
  • ① シーケンシャルアクセス(連続した大きなファイル)に対する読み書きの性能をマルチスレッドで計測
  • ② ランダムアクセス(4KB単位に分割した、分散した小さなファイル)に対する読み書きの性能をマルチスレッドで計測
  • ③ シーケンシャルアクセスをシングルスレッドで計測
  • ④ ランダムアクセスをシングルスレッドで計測
  • ⑤ 1秒あたりの読み込み速度、データ転送量
  • ⑥ 1秒あたりの書き込み速度、データ転送量

と、色々書いてますがこのテストで重要なのは②、④のランダムアクセスに対する性能です。パソコンのデータ処理構造上、ランダムアクセス性能は体感速度を決める大変重要な指標となっています。

ではさっそく見ていきましょう。

ADATAPremier SP550とCrucial BX200の2機種を比較

1GiB(ギビバイト ※ギガバイトではない)の処理テストを9回行った結果がこちらです。

左が①ADATA Premier SP550、右が②Crucial BX200の数値

adata-bx200

す、すごい…! これは予想以上の結果です!

なんと、シーケンシャル書き込み(シングル)以外の全ての数値でADATAの『PremierSP550』が上回ってしまいました。特にランダムアクセス(マルチ)の書き込み数値ではCrucialを大幅に上回っていますね。これはADATAかなりすごいんじゃないでしょうか?

両者を比較した結果を下記表に記載しておきます。

※数値が高い方を赤字としています。

ADATA Crucial
シーケンシャル読み込み
(マルチスレッド)
558.8MB/秒 546.3MB/秒
シーケンシャル書き込み
(マルチスレッド)
494.1MB/秒 493.0MB/秒
ランダムアクセス読み込み
(マルチスレッド)
311.6MB/秒 251.7MB/秒
ランダムアクセス書き込み
(マルチスレッド)
338.4MB/秒 95.27MB/秒
シーケンシャル読み込み
(シングルスレッド)
513.0MB/秒 489.9MB/秒
シーケンシャル書き込み
(シングルスレッド)
447.3MB/秒 447.3MB/秒
ランダムアクセス読み/書き
(シングルスレッド)
25.07MB/秒 23.67MB/秒
ランダムアクセス書き込み
(シングルスレッド)
120.1MB/秒 86.55MB/秒

あらためて見ると圧勝ですね・・・。
※各パーツとの相性や使用容量によって性能が変化するので、参考までに見てください。

結論:ADATAのSSDは格安の価格設定を裏切る高性能なものだった。

正直このレビュー依頼を受けたときはADATAなんて社名は聞いたこともなかったので、
どうせ大したことないだろう
と思っていました。

しかし、調べていくうちに超巨大企業だったことが判明。ベンチマークテストでもかなり優秀な成績を残しています。

今までSSDを選ぶときはCrucial、SanDisk、東芝くらいしか候補になかったのですが、これからはちゃんとADATA様も候補に入れさせていただきます・・・。

ちなみに、今回紹介したSSDよりも遥かに高性能なUltimate SU800 SSDというSSDもあります。

これを機にADATAに興味を持った方はぜひ一度見ていただければ。

僕はこれから「ADATA使ったことある? 最近いいよね~。」と吹聴しまくって、SSD通な感じでしばらく過ごす予定です。楽しみ!

※今回レビューに伴いADATAからスタイリッシュなノートとボールペンをいただきました!(おそらく販促品)

大切に使わせていただきます

adata-note