SSDとは?選び方、性能の見方を「容量・速度・寿命」などの要点ごとに徹底解説!

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※2016年11月20日更新

まだHDD(ハードディスク)使ってますか?
僕は起動ディスクをSSDに変えて以来、「パソコンが重い!立ち上がらない!」というストレスから解放され、毎日インターネットの世界にドップリ浸かって暮らしています。

以前は起動に1分以上かかってたPhotoshopやIllustratorも10秒以内に起動するようになり超快適。
「インターネットが遅い…!」と悩む人も、快適にネットサーフィンができるようになりますよ。

近頃は技術向上により大容量・低価格化が進み、最初からSSDを搭載したパソコンもたくさん販売されていますね。(新型のMacBook Pro(Late2016)は全てSSD搭載モデルです)

当ブログに既存のパソコンをSSD換装して超高速化する手順を紹介した記事がありますが、単体でSSDを購入して古いパソコンを復活させる方も非常に多いです。

誰でもできる!重たくなったノートパソコンをSSD換装して超高速化する簡単5ステップ(Windows編)

2016.10.15

ただし単体購入時は注意が必要で、実は値段と容量(コスパ)だけでSSDを選ぶのはちょっと危ない…!

「でも、SSDの選び方なんてわからないから誰か教えてー!!!」

そんな人向けの記事。初めからSSDが搭載されているモデルは、そもそも性能を選べないので関係ないです。(大半はTranscendやSamsungの格安SSDが積まれてます。)

専門用語も出ますが、できるかぎり初心者のかたにわかりやすく解説します。
※いちいち全部読むのが面倒な方は、文末のまとめだけ見てください。

SSDとは?

SSDとはフラッシュメモリを使用した記録媒体のことで、「ソリッド・ステート・ドライブ」の略称。

従来のパソコンに使われていたHDD(ハードディスク)と比べて数倍高速で、軽量化、耐久性の向上に成功した優れものです。

使用によるメリット・デメリット

まずはSSDを使うと、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
ほんの僅かなデメリットもありますが、近年は各メーカーがSSDの性能向上に力を入れまくっているので、デメリットはほぼなくなってきています。

SSDのメリット

  • とにかく早い(本当に快適だから早くSSDに変えて!)
  • HDDと比べて振動・衝撃にかなり強い。持ち運びするノートパソコンに最適。
  • とっても静か。というか、ほぼ無音。
  • HDDと比べ消費電力が少ない。(自作PCユーザーならこの重要性がわかるはず)
  • 発熱が少ない。パソコンは熱に弱いパーツが多いので、これかなり大事
  • HDDと比べて耐熱性が高い。

発熱が少なく衝撃に強いというのが非常に大事。
熱に弱く、持ち運びの多いノートパソコンには最適です。

 

SSDのデメリット

  • HDDと比べて値段が高い。(最近はかなり安くなってる)
  • 構造上データ復旧が難しい。
  • 書き換え回数に制限がある。(一般使用では気にならないレベル)

HDDと比べてあらゆる面で優秀なSSDですが、価格の高さがネック。(2016年10月現在)
1TBのSSDを買おうと思ったら同じ容量の1TBハードディスクが3~4台買えちゃいます…。

ただし、240~500GBクラスの一般的によく用いられる容量はかなり価格が落ち着いてきてるので、1TBのハードディスクを買うなら断然SSDを買うべき。

SSDは起動ディスクとしてOSやアプリケーションを入れておく場所、HDDはデータ保管用と、1台のパソコンにSSDとHDDを両方入れるのが最近の主流ですね。
ノートパソコンを使ってる方は持ち運びのリスクを考えてSSDがおすすめ。

※よく聞くSSDはデータの長期保存に向かないというのは、近年の技術向上によりほぼ解決しています。

 

 性能の見分け方、記載されている名称の意味など

はじめてSSDを買うときは数字が多くて何をどう見たら良いかさっぱりですよね。

あまりスペックにこだわらない人は値段と容量だけ見てポチッとすればいいだけですが、長く使いたいならちゃんと性能を見て買いましょう。

人気のSSD、CrucialのBX200(240GB)を例に性能を見ていきす。

 

商品名に記載されているわかりにくい単語の解説


Crucial
[Micron製Crucialブランド] 内蔵 SSD2.5インチ BX200シリーズ
( 240GB / 国内正規品 / SATA / 7mm / 9.5mmアダプタ付属 )
自社製TLCメモリー搭載CT240BX200SSD1
Crucial(クルーシャル) SSDのブランド名。とりあえずこの名前を知ってれば舐められずにすむ。
Micron 会社名。この業界では恐らく1番有名。
2.5インチ 縦横のサイズ表記。SSDはほぼ全メーカー共通サイズの2.5インチ。最近のノートパソコンはほぼ2.5インチ/7mm厚なのでサイズを気にする必要はないが、デスクトップの場合、マウントアダプターが必要になる場合も。
7mm 厚み(高さ)のサイズ表記。SSDはほぼ7mm厚なのであまり気にしなくても大丈夫。
9.5mmアダプタ付属 デスクトップだと、HDDを格納する場所が9.5mmしか入らない場合があるので、7mm→9.5mmに変更するパーツ付ですよ。ということ。
240GB 容量。SSDの場合、一般的に容量が大きいほど性能が上がる。ノートパソコンなどで使う場合500GBクラスのSSDを使うのがおすすめ。
BX200 ブランドのシリーズ名。気にしなくていいけど、名前を覚えておくと通っぽい会話が出来る。
SATA パソコンとの接続方式のことでSerialATA(シリアルエーティーエー)の略称。「サタ」と読んでも大丈夫だけど、そのまま「シリアルエーティーエー」や「エスエーティーエー」と呼ぶ人が多い。
2016年5月現在はSATA3.0が主流。
自社製TLCメモリー SSDに搭載されてるメモリのグレード。
現在はSLC>MLC>TLCの3種類が使われていて、SLCが1番格上。TLCは1番下。※詳しくは後述

 

SSDの速度、耐久性を決める部分

肝心の速度や耐久性に関する部分ですが、以下のとおり。
※商品ページより必要な部分だけ抜粋・引用

  1. シーケンシャル 読み込み/書き込み
    ・読み込み : 540 MB/秒、書込み : 490 MB/秒
  2. 4KBのランダム 読み込み/書き込み
     ・読み込み : 66,000 IOPS、書込み : 78,000 IOPS
  3. メモリのタイプ
    ・Micron 16nm TLC NAND Flash
  4. コントローラ
    ・Micron カスタムファームウェア搭載 Silicon Motion SM2256
  5. MTTF
    ・150万時間
  6. 耐久性
    ・総書込バイト数( TBW ) 72TB (1日40GBx5年間に相当)

知識のない人からすれば呪文のような単語ならんでいるはず。
「もう調べるのめんどくさい!」って人は大人しくCrucialのBX200(240GB)買いましょう。
増設の場合はSATAケーブルも忘れずに。

では解説スタート。
※初心者向けになるべくわかりやすい言葉でいきます

1.シーケンシャル 読み込み

「最大読み込み/書き込み速度」、「シーケンシャルアクセス」と呼ばれていて、連続したファイルの処理や、大きなサイズのファイルを処理する時の能力/秒を表します。SSDの体感速度を決める指標としては、こちらよりもランダムアクセスの方が重要。TSUKUMOの店員さんもそう言ってたからきっと間違いない。

2.4KBのランダム 読み込み

「ランダムアクセス」、「ランダム読み込み/ランダム書き込み」と呼ばれ、IOPS=Input/Output per second(毎秒の入出力性能)で性能を表すのが一般的。
小さなファイルをバラバラに処理する能力で、この数値が高ければ高いほど体感速度がグンと上がる

HDDと比べてSSDが高速なのはこの数値が極端に優れているから。

3.メモリのタイプ

現在主流のSSDに搭載されるNAND型フラッシュメモリはSLC、MLC、TLCの3種類。
※2016年10月現在は「3D NAND」タイプも発売されています。
「セル」と呼ばれる記録素子に何bitデータを詰め込んでるかで名称が変わります。それぞれ見ていきましょう。

  • SLC(シングル・レベル・セル)
    1つのセルに1ビットだけ記録しているので、速度・耐久性が優れている。ゴチャゴチャしてない分スッキリしてて早い、という感覚で覚えておくと良いでしょう。
  • MLC(マルチ・レベル・セル)
    1つのセルに2ビット記録。現在一般向けに使われるSSDとしては最も多く採用されてるメモリ。安くて高性能なものはこれが多い。
  • TLC(トリプル・レベル・セル)
    1つのセルに3ビット記録。コストを下げて大容量化に成功した分、速度・耐久性ではかなり劣る。格安SSDの大半はこれです。

速度・耐久性に優れるSLCは主にサーバー用などに使われることが多く、MLC・TLCは一般家庭向けが多い。(SLCはかなり高級品)
「TLCは低スペック」と思われがちですが、近年コントローラーの性能が向上しているので、実用的な性能になっています。

ゲーム用、制作用に使うならMLC・500GB以上のSSDを使用するのがおすすめです。

個人的にSLCメモリ採用のSanDiskExtremePRO480GBか、3D TLC NANDのCrucialMX300(525GB)を推します。どちらもこの値段では考えられない性能。

4.コントローラ

色々書きましたが、速度・寿命についてはコントローラーの性能にかなり左右され、SSDの主要パーツと言われる部分。コントローラーがどれだけフラッシュメモリにアクセスするかでスピードが大きく変わります。SilicomMotionやMarvellあたりが有名で安心できますが、メーカー独自で作っているものもあるので、購入前には必ずチェックしておきましょう。
※SandForce製のものはやめておきましょう。

コントローラーで迷ったら、信頼できるメーカーのCrucial東芝のCFDSanDiskあたりを選ぶのが無難。

5.MTTF

Mean Time To Failureの略で、機械が故障するまでの平均時間(平均故障時間)を表す言葉。SSD専門用語というよりは機械用語。

よく間違われるMTBF(Mean Time Between Failure)は平均故障間隔を表す言葉で、修理をして使うことを前提した機会に使用する言葉です。SSDを修理するなんてそうそうあることじゃないので間違えないようにしておきましょう。

6.耐久性

SSDには書き込み可能回数が決まっています。
ただ、普通に使う分には気にならず、最近のSSDはかなり長寿命化しています。
保管用に最適と言われてるHDDより長持ちする場合も。

とはいえ、ある日突然データが飛ぶリスクも多少はあるので外付けハードディスクに時々バックアップをしておくといいでしょう。
※ハードディスクは通電しなければかなり長時間保存できる。

 

 SSDを選ぶときのポイントまとめ

最後に、SSDを選ぶときのポイントをまとめておきます。※初心者でもわかるよう大まかに解説
購入時の参考にしていただければ。

  1. サイズ:○.○インチ/○○mm
    ・ノートパソコンの場合、ほとんどが2.5インチ7mm厚なので、あまり気にしなくても大丈夫。デスクトップだとマウントアダプターが必要な場合もある。
  2. 容量:○○GB
    ・大きければ大きいほど高性能。インターネットを快適にしたいくらいなら120GBで十分。クリエイター、ゲーマーは500GB~1TBクラスがおすすめ。
  3. パソコン側の接続方式(SATA3.0など)
    ・古いパソコンだとIDEとかあるので注意。SATAなら2.0でも3.0でも大丈夫。(3.0以外だと十分に性能発揮できないけど)
  4. シーケンシャルアクセス性能:○○○MB/秒
    ・連続した処理や、大きなファイルを処理する能力。大事だけど体感速度にはそこまで影響ない。
  5. ランダムアクセス性能:
    ・小さなファイルをバラバラに処理する能力で、数値が高いほど体感速度がグンと上がる。満足感の決め手はこれ。
  6. メモリタイプ:SLC、MLC、TLCなど
    ・SLC,MLC,TLC
    の順にグレードあり。耐久性を求める場合は【SLC>MLC>TLC】で、容量、価格を重視するなら【TLC>MLC>SLC】となる。
  7. メーカー
    ・現時点だとCrucial東芝のCFDSanDiskの3社がおすすめ。SAMSUNGTranscendも良いけど自信を持っておすすめは出来ない。

 

予算・用途別おすすめSSDまとめ

使う目的、頻度に応じておすすめのSSDを紹介します。

 

120GB~パソコンが重いから何とかしたい。サクサクインターネットがしたい:5000円前後

とりあえずパソコン軽くしてストレスから解放されたいって人は120GBクラスの安いやつで十分。起動OSしか入れないという通な使い方にもアリです。

SanDiskの120GBってなんでこんな安いんだろう?WDの買収関係あるのかな。

 

250GB~エクセルやワードなどのOfficeソフトを快適に。仕事でも使いたい人向け:7000円前後

ある程度データの管理をするなら250GBはあったほうが良い。WindowsのOSだけでも20GBくらい使うので、その他アプリケーションを入れるためにも余裕を持たせておきましょう。

 

250~500GB:PhotoshopやIllustratorを快適に使いたい15000円前後

「PhotoshopやIllustratorの起動が遅い」、「動きがもっさりする」、「すぐ落ちる」とお悩みの方はSSDに変えるだけで大半の問題を解決できます。
起動ディスク以外に別でHDDを用意出来るなら250GBで大丈夫ですが、ノートパソコンに使う場合は500GBクラスを用意しましょう。

 

500GB~:ゲームPCを高速化してローディングを快適にしたい2万円前後

HDDでゲームやってると処理が追いつかずにラグが発生したり、最悪の場合落ちたりします。そういった自体を避けるためにもSSD化しておくと余計なストレスを感じずに済みます。MLC、SLCを搭載した高スペックなものを持っておくとかなり便利。

 

500GB~1TB:Premiere ProやAfter Effectsのプレビューが遅いので何とかしたい!動画編集する人向けのSSD

動画編集をする場合、CPU、メモリ、GPUなど全体のバランスも重要になってくるのですが、SSDを1つ加えることで驚くほど速度が向上します。本当はRAIDを組むのが1番良いのですが、初心者には難しいと思うのでおすすめSSDだけ紹介します。

 

SSDと一緒に買っておいた方がいいもの

慣れてる人は良いですが、初めてSSDを買うなら取り外しや保管に備えて準備をしておきましょう。

▼パソコンのネジを外すならこれ。あるとめちゃくちゃ便利です。Macを含むほとんどのパソコンをバラバラにできますよ。

▼Apple製品をバラバラにしたいならこれ。最近のMacは裏のフタ外してもHDD交換出来ないので魅力半減してます…。

▼外したHDDの保管などに。静電気は大敵

▼静電気が不安な方へ。あると安心します。

▼パソコンのお掃除用。3本入ってこの価格はかなりお得。カメラにも使えます

▼古いパソコンのデータを丸ごと移すのに。内蔵HDDをそのまま外付けHDDとしても使えるので、1台あると超便利

▼新しくSSDにOSをインストールする場合はこちら。お金をかけたくない人はubuntuとか使おう。

こんなところ。SSD換装も最初はわからないことだらけで大変ですが慣れたらものすごく簡単です。5000円~挑戦できるので、古くなって重たいノートパソコンがあれば大チャンスですよー。