商品撮影(ブツ撮り)やテーブルフォト、料理や小物の撮影で大活躍するマクロレンズ。
マクロに関しては基本的に1本あれば十分というケースがほとんどなので、純正・社外品を含めたラインナップから1本を選べるようにそれぞれ比較してみようと思います。
今回紹介するのはこちらの13本。(選択したものにページ内ジャンプします)
レンズ名称 | 実売価格 | 焦点距離 | センサーサイズ |
ソニー FE90mm F2.8 | 12〜13万円 | 90mm | フルサイズ |
ソニー FE 50mm F2.8 | 4〜6万円 | 50mm | フルサイズ |
カールツァイス Batis 2/40 CF |
14万円前後 | 40mm | フルサイズ |
シグマ SE 70mmF2.8Art | 5万円前後 | 70mm | フルサイズ |
Voigtlander 65mm F2 | 10〜11万円 | 65mm | フルサイズ |
トキナー FiRIN 100mm F2.8 | 6〜7万円 | 100mm | フルサイズ |
サムヤン 100mmF2.8 ED | 7〜9万円 | 100mm | フルサイズ |
中一光学 FREEWALKER 20mm F2.0 |
2万円前後 | 20mm | フルサイズ |
LAOWA 25mm F2.8 2.5-5X | 5万円前後 | 25mm | フルサイズ |
LAOWA15mm F4 |
7万円前後 | 15mm | フルサイズ |
ソニー E 30mm F3.5 |
2万円前後 | 30mm | APS-C |
カールツァイス Touit 2.8/50 | 10万円前後 | 50mm | APS-C |
LAOWA 60mm F2.8 2X | 4〜5万円 | 60mm | APS-C |
フルサイズ用とAPS-C専用のレンズについて
レンズにはそれぞれ「フルサイズ対応」と「APS-C専用」と書かれたものがありますが、知識ゼロでレンズを選ぶならとりあえずフルサイズ用のレンズを買っておけばAPS-Cのボディにも使えるので間違いなし。
本来なら使ってるボディに合ったレンズを選べば良いのですが 「カメラ本体と一緒にレンズを買う予定」で、これからカメラを始める方も多いことでしょう。
僕の周りでは”お店の商品撮影用にカメラ欲しい”なんて相談を受けることもよくありましたので、後々本体をアップグレードすることも見越してフルサイズ用のレンズをおすすめしています。
※センサーの中央部分のみを使用して撮影するため、画素数を落とした写真になります
フルサイズ用のレンズにはプロユースな設計のものも多く、APS-C専用と比べると画質やAF駆動は高性能。1本持っておけばずっと使えるので予算が許す限り高性能なものを選ぶのがおすすめです。
もしボディも一緒に買うなら
ちなみに、ボディも一緒に買うのであれば今だったらα7Ⅲ(フルサイズ)かα6400(APS-C)あたりがおすすめ。
予算的に合わなければ型落ちのα7Ⅱ(フルサイズ)を中古で買う(カメラのキタムラやマップカメラ)か、同じく型落ちのα6300(APS-C)なら新品でも実売7万を切っているのでこちらを購入すると良いでしょう。
取り寄せだけしてキャンセルも可能ですが、事前に店舗への問い合わせを推奨。
フルサイズ用マクロレンズ10本
今回紹介するマクロレンズのほとんどがフルサイズ対応。
前述したとおり、複数のマクロを所有することはあまりなく、近接撮影のプロとかその道を極めようとでもしない限り1本あれば十分です。
できればフルサイズ対応のものを買って長く使える1本にしましょう。
【神レンズ】SONY(ソニー)マクロレンズ FE 90mm F2.8 Macro G OSS SEL90M28G
ソニーEマウントのフルサイズ対応マクロレンズとしては初めて発売されたレンズ。
「Gレンズ」の名にふさわしい描写性能とAF追従性能を持っていて、近接撮影のみならずポートレートなど、幅広い領域でパフォーマンスを発揮します。
単純な性能以外にも、操作性など全ての面で優れていて、DxOMarkでもかなりのハイスコアを叩き出したことで有名。
このレンズには以下のような特長があります。
- 開放F2.8からシャープで精細な描写
- フォーカスレンジリミッタースイッチを切り替えれば動体撮影もそこそこいける
- 手ブレ補正(OSS = OPTICAL STEADY SHOT)が付いているので手持ちでパシャパシャ撮れちゃう
- 90mmの望遠圧縮効果を活かしてポートレートもそれなりに撮れる
透明感とキレのある描写と美しい玉ボケを生み出す圧倒的おすすめマクロレンズです。
撮影距離に合わせてフォーカスレンジリミッターを切り替えればテンポよく撮影することができ、手ブレ補正と合わせて使えばポートレートなどもそれなりに撮れる。
ただし、一般的なポートレート用レンズの85mmF1.4〜F1.8と比べると1〜2段暗く、開放F1.4のとろけるようなボケは生み出せないのでそこは期待しないほうが良いでしょう。
マクロレンズ特有のちょっと固めの描写も相まって「人物撮影に最適」とは言い難いですが、他のレンズよりも圧倒的に寄れるという特性を活かしてダイナミックな写真表現をするには適していると言えます。
ソニー SONY マクロレンズ FE 90mm F2.8 Macro G OSS Eマウント35mmフルサイズ対応 SEL90M28G
SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS の詳細 | |
実売価格 | 12〜13万円程度 |
発売日 | 2015年6月26日 |
焦点距離 | 90mm |
AF/MF | AF |
開放絞り(F値) | F2.8 |
最小絞り(F値) | F22 |
レンズ構成(群-枚) | 11群15枚 |
絞り羽根(枚) | 9枚 |
円形絞り | ○ |
画角(35mm判) | 27° |
画角(APS-C) | 17° |
最短撮影距離 (m) | 0.28m |
最大撮影倍率 (倍) | 1倍 |
フィルター径 (mm) | 62mm |
手ブレ補正 | あり(角度ブレのみ) |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 79 x 130.5mm |
重量 | 約602g |
SONY FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28
標準単焦点と呼ばれる50mmの焦点距離は人間の視点に最も近いとされ、とても使いやすい距離感かつバランスの良い性能と価格感が人気を呼ぶレンズです。
ポートレート、スナップ撮影からテーブルフォト、料理、小物、商品撮影などこれ1本でなんでもこなせてしまうので優秀。
本体重量が約236gとかなり軽量なのもポイントで、特徴として以下のような点があげられます。
- マクロレンズの中では価格が安い
- 50mmなので近接撮影から遠景までなんでもこなせる
- 軽量でコンパクトなのでミラーレス一眼にちょうどいいサイズ感
欠点としてDCモーター採用によりAFの合焦が遅い・うるさいのが挙げられますが、3段階のフォーカスレンジリミッターを適切に調整すればそこそこ解消します。
※音はうるさいままなので動画には向かないでしょう
より画質やAF性能にこだわるなら先程紹介したGレンズの『FE 90mm F2.8 Macro G OSS』を。フルサイズ機にこだわらないなら、実売2万円程度で手に入るAPS-C専用の『SEL30M35』もあるので、選択肢には困らないですね。
SONY FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28 の詳細 | |
実売価格 | 4〜6万円程度 |
発売日 | 2016年9月24日 |
焦点距離 | 50mm |
AF/MF | AF |
開放絞り(F値) | F2.8 |
最小絞り(F値) | F16 |
レンズ構成(群-枚) | 7群8枚 |
絞り羽根(枚) | 7枚 |
円形絞り | ○ |
画角(35mm判) | 32° |
画角(APS-C) | 47° |
最短撮影距離 (m) | 0.16m |
最大撮影倍率 (倍) | 1倍 |
フィルター径 (mm) | 55mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 70.8 x 71mm |
重量 | 約236g |
Carl Zeiss(カールツァイス) Batis 2/40 CF
被写体に寄って撮影できることから「CF」(Close Focus)の名前がついたレンズ。
厳密にはマクロではありませんが(1/3マクロ)、素晴らしいレンズなので紹介させてください。
※本当はこのレンズを1番に紹介したかった
超高画素ミラーレス時代にふさわしい設計で、カールツァイスならではの豊かな階調表現とシャープネス、赤色のヌケがとても気持ちよく、透明感のある描写をしてくれます。
ツァイスのコーティング技術は他社と比べると圧倒的に優れていて、さすがだな…と感動する。(T*コーティングの素晴らしさを知ってる人にはわかるでしょう)
また、40mmという絶妙な画角がアート表現と遊び心をめちゃくちゃ刺激してくれます。引いても寄っても楽しめるのでこれ1本あれば1日中撮影していられるでしょう。50mmや30mmを持っている人ならぜひ一度試して欲しい画角です。
2019年4月5日にファームウェア・アップデートにより瞳AFに対応したので人物や動物の撮影にもバッチリ。価格に見合った性能はもちろんのこと「ZEISSレンズ」を持っているだけで満たされる所有欲は持ち主を一生幸せにしてくれるので、予算に余裕があれば買っておいて損はありません。
Carl Zeiss(カールツァイス) Batis 2/40 CFの詳細 | |
実売価格 | 14万円前後 |
発売日 | 2018年11月22日 |
焦点距離 | 40mm |
AF/MF | AF |
開放絞り(F値) | F2.0 |
最小絞り(F値) | F22 |
レンズ構成(群-枚) | 8群9枚 |
絞り羽根(枚) | 9枚 |
円形絞り | ○ |
画角(35mm判) | 34.3° |
最短撮影距離 (m) | 0.24m |
最大撮影倍率(倍) | 0.3倍 |
フィルター径 (mm) | 67mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 91 x 93 mm |
重量 | 約361g |
SIGMA(シグマ) SE 70mmF2.8 DG MACRO Art
通称”カミソリマクロ”の異名を持つ先代『MACRO 70mm F2.8 EX DG』から光学設計・駆動方式を大きく見直してArtレンズの一員として生まれ変わりました。
非球面ガラスの精度が向上、FLD・SLDガラスの採用して先代よりも高精細な描写、レンズの動かし方も大きく変えて収差の変動を抑え込んでいます。
70mmの絶妙な距離感は90〜100mmクラスのマクロと違って背景をそこまで圧縮せず、撮影時の距離も近いのが最高に良い(APS-C時は105mmになってしまうけど)。
商品の配置を変えるときもすぐに手が届く位置で撮影を行うことができるのは大きなメリットですね。
また、SIGMAのArtシリーズにしては珍しくスリムなボディ設計で価格も控えめ(長さはかなりあって、前玉が繰り出すとすごい長さになるけど)。
先代のレンズを踏襲した形となっていて、熱狂的なファンの気持ちを汲み取っているのはSIGMAらしくて好感が持てます。
SIGMA SE 70mmF2.8 DG MACRO Artの詳細 | |
実売価格 | 5万円前後 |
発売日 | 2018年7月6日 |
焦点距離 | 70mm |
AF/MF | AF |
開放絞り(F値) | F2.8 |
最小絞り(F値) | F22 |
レンズ構成(群-枚) | 10群13枚 |
絞り羽根(枚) | 9枚 |
円形絞り | ○ |
画角(35mm判) | 34.3° |
最短撮影距離 (m) | 0.258m |
最大撮影倍率(倍) | 1倍 |
フィルター径 (mm) | 49mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 70.8 x 105.8mm |
重量 | 約515g |
【COSINA】 Voigtlander(フォクトレンダー) MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
高い技術力でたしかなモノづくりをする「コシナ(日本)」が製造販売するハーフマクロ(1:2)レンズ。
レンズの名称にもある『APO-LANTHAR(アポランター)』はフォクトレンダーのレンズで最も優れた製品を意味する称号で、”APO”の語源にもなった『アポクロマート設計』を用いたことをあらわすもの。
光の3原色を構成するRGB(赤・緑・青)の異なる波長による軸上色収差や倍率色収差を限りなくゼロに近づけ、高次元な色再現度が得られることを特長としています。
現実に限りなく忠実なシャープネスでありながらどこか味のある描写で、レンズの設計をいまだにコンピューターではなく経験に基づいた手計算でやっているから。
この描写を得るためならマニュアルフォーカスくらいは障害にならず「むしろ味があって良い」とさえなることも。実際フォクトレンダーの人気は非常に高く、コアなファンも多い。
ただし、円形絞りではないので1〜2段絞ると多角形のボケになります。開放時は玉ボケを得られますが、周辺にいくほどレモン型のボケになりがち。
65mmという焦点距離が微妙という声もありますが、個人的に65mmってわりと肉眼で見てる感じに近いな〜と思うことが多いのでむしろ使いやすいのではないかと。
ブツ撮りなんかでは商品の配置を頻繁に変えて撮影することが多いので、被写体に手が届く距離で撮影できるのはかなり便利です。
VoightLander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical E-mount 233041
Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalの詳細 | |
実売価格 | 10〜11万円程度 |
発売日 | 2017年8月10日 |
焦点距離 | 65mm |
開放絞り(F値) | F2.0 |
最小絞り(F値) | F22 |
レンズ構成(群-枚) | 8群10枚 |
絞り羽根(枚) | 10枚 |
円形絞り | 開放時のみ |
画角(35mm判) | 38° |
最短撮影距離 (m) | 0.31m |
最大撮影倍率(倍) | 0.5倍 |
フィルター径 (mm) | 67mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 78 x 91.3 mm |
重量 | 約625g |
【TOKINA】 FiRIN 100mm F2.8 FE MACRO
高い描写性能と美しいボケで有名な『AT-X M100 PRO D』の光学設計を踏襲して、ソニーEマウント用として開発されたのが『FiRIN 100mm F2.8 FE MACRO』。
絞り開放時は柔らかいしっとりとした描写とボケ味があり、カリッカリのシャープネスを再現する他社のマクロレンズとは一線を画する作りになっている。
ちょっと滲んだようなオールド感、ノスタルジックで物静かなボケは他のトキナーレンズと共通で、好みがハッキリ分かれるポイント。
程よいシャープネスと多層膜コーティングによるナチュラルな発色は「ポートレートに使ってください」と言わんばかりのスペックで好感が持てます。
TOKINA FiRIN 100mm F2.8 FE MACROの詳細 | |
実売価格 | 6〜7万円 |
発売日 | 2019年4月26日 |
焦点距離 | 100mm |
開放絞り(F値) | F2.8 |
最小絞り(F値) | F32 |
レンズ構成(群-枚) | 8群9枚 |
絞り羽根(枚) | 9枚 |
円形絞り | ○ |
画角(35mm判) | 24.5° |
最短撮影距離 (m) | 0.3m |
最大撮影倍率(倍) | 1倍 |
フィルター径 (mm) | 55mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 74 x 123〜169mm |
重量 | 約570g |
SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO
韓国の光学レンズメーカー「三洋(サムヤン)オプティクス」の100マクロ。
昔はサムヤンって超激安レンズのイメージしかなかったのですが、最近はわりとしっかりしたレンズを作っているし、ケンコー・トキナーで販売されるようになってから値段もしっかりしてきた印象。
※ケンコー・トキナーさんはGODOXの代理店やったりしていて、非常に好きなメーカー
マニュアルフォーカスのレンズなので使う場面はある程度限定されてしまうが、12群15枚の贅沢なレンズ構成から繰り出される描写は圧巻で、シャープネスとボケのバランスがとても良く、少しウェットな質感にエッジの効いた解像感が得られる。
激戦区と呼ばれる100mm台のマクロレンズに本気を投じてきたことが十分に伺えて、ボディのもかなり高級感のある仕上がりになっています。
とはいえ受注生産品なのですぐに手に入るものではないのと、そこまで価格が安いわけでもないので他のマクロレンズとの比較材料として見ておくと良いでしょう。
SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACROの詳細 | |
実売価格 | 7〜9万円前後 |
発売日 | 2016年08月26日 |
焦点距離 | 100mm |
開放絞り(F値) | F2.8 |
最小絞り(F値) | F32 |
レンズ構成(群-枚) | 12群15枚 |
絞り羽根(枚) | 9枚 |
円形絞り | ○(ほぼ真円) |
画角(35mm判) | 24.8° |
最短撮影距離 (m) | 0.307m |
最大撮影倍率(倍) | 1倍 |
フィルター径 (mm) | 67mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 72.5 x 149.1mm |
重量 | 約730g |
【中一光学】 FREEWALKER 20mm F2.0 SUPER MACRO 4-4.5:1
元々、安価な大口径MFレンズを作るメーカーとして有名だったが、このレンズは超接写撮影専用というかなり特殊な用途のレンズになっている。
その昔、接写専用として有名だったオリンパスの『ZUIKO Auto-Macro 20mm F2』をファンの要望により現代にリバイバルさせたのが中一光学の『FREEWALKER 20mm F2.0 SUPER MACRO 4-4.5:1』だ。
撮影倍率が4〜4.5倍と、ワーキングディスタンス20mmの驚異的な接写撮影ができるのが最大の特長で、通常のマクロレンズでは再現できない細かなディティールを描写することができます。
※最短撮影距離は約120mm(センサーからの距離)、レンズ先端からの最短距離が20mm
虫眼鏡で写した世界をそのまま切り取るようなレンズで、使用場面はかなり限定されますが、ミニチュア模型なんかを撮影するにはもってこいです。
被写界深度がかなり浅いので、撮影時はしっかり絞り込むことをおすすめします。
中一光学(ZHONG YI OPITCS) FREEWALKER 20mm F2 SUPER MACRO 4-4.5:1 (ソニーEマウント)
【中一光学】 FREEWALKER 20mm F2.0 SUPER MACRO 4-4.5:1の詳細 | |
実売価格 | 2万円前後 |
発売日 | 2017年4月 |
焦点距離 | 20mm |
開放絞り(F値) | F2.0 |
最小絞り(F値) | F16 |
レンズ構成(群-枚) | 4群6枚 |
絞り羽根(枚) | 4枚 |
円形絞り | |
画角(35mm判) | 34.3° |
最短撮影距離 (m) | 0.12m ※ワーキングディスタンス0.02m |
最大撮影倍率(倍) | 4〜4.5倍 |
フィルター径 (mm) | |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 62 x 60 mm |
重量 | 約210g |
【LAOWA(VenusOptics)】 25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACRO LAO0033
中国のレンズメーカー「Anhui ChangGeng Optical Technology」が製造する接写専用の高倍率マクロレンズ。
※日本では株式会社サイトロンジャパンが代理店です
無限遠がないので残念ながら25mmを活かした広角撮影はできないが、2.5〜5倍の超高倍率マクロを活かして被写体へダイナミックに寄って撮影することが可能。
UDレンズに多層膜コートを採用し、ナチュラルな色表現と精細なシャープネスを両立。金属筐体を採用しているので堅牢性もあり、操作性も良好でCP+2018では結構話題になっていたレンズ。
【国内正規品】 LAOWA 交換レンズ 25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACRO キヤノン用 LAO0030
LAOWA 25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACRO LAO0033の詳細 | |
実売価格 | 5万円前後 |
発売日 | 2018年4月27日 |
焦点距離 | 24mm |
開放絞り(F値) | F2.8 |
最小絞り(F値) | F16 |
レンズ構成(群-枚) | 6群8枚 |
絞り羽根(枚) | 8枚 |
円形絞り | |
画角(35mm判) | 10.3° |
最短撮影距離 (m) | 0.173~0.2235m ワーキングディスタンス0.04〜0.045m |
最大撮影倍率(倍) | 2.5〜5倍 |
フィルター径 (mm) | 67mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 98.6(~155)× 64mm |
重量 | 約400g |
【LAOWA(VenusOptics)】 15mm F4 Wide Angle Macro with Shift
これ1本でマクロ・超広角・シフト(上下6mm)の3役がこなせるとてもめずらしい超広角マクロで、これほどマルチなレンズは他社のどこからも販売されていません。
※少なくとも僕は見たことがありません
開放F4と少し暗いレンズではありますが、開放でも中央解像力はかなり高く、F5.6〜はさらに良くなり、マクロならではのシャープな描写がそのまま超広角撮影にも活かせる。残念ながら周辺の解像力はそこまで高くありませんが。
APS-Cで使用する際は中央から四隅までしっかりと描写し、シフト機能もほぼ完璧に使用できる(フルサイズ時はあまりまともに機能しない)ので、APS-C機でベストパフォーマンスを発揮するレンズと言えるでしょう。
LAOWA 15mm F4 Wide Angle Macro with Shiftの詳細 | |
実売価格 | 7万円前後 |
発売日 | 2016年4月2日 |
焦点距離 | 15mm |
開放絞り(F値) | F4.0 |
最小絞り(F値) | F32 |
レンズ構成(群-枚) | 9群12枚 |
絞り羽根(枚) | 14枚 |
円形絞り | ○ |
画角(35mm判) | 110° |
最短撮影距離 (m) | 0.12m ワーキングディスタンス0.47cm |
最大撮影倍率(倍) | 1倍 |
フィルター径 (mm) | 77mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 83.8 x 64.7 mm |
重量 | 約410g |
APS-C用マクロレンズ3本
APS-C専用設計のマクロレンズはあまり数が多くないのですが紹介します。
冒頭でも伝えましたが、マクロレンズは1本を長く使うことが多いので、できればプロユースなフルサイズ用レンズを買うことをおすすめします。
SONY E 30mm F3.5 Macro SEL30M35(APS-C用)
APS-C用のマクロといえばまっさきにこのレンズが上がります。
Eマウントの主流がNEXだった2011年から存在するマクロ。とにかく軽くてお手軽なのが特長で、重量は約138gしかありません。価格もお手頃です。
反面、ボディの作りはチープで描写もそれなり。この価格で等倍撮影ができるのは魅力的ですが、本格的に写真を楽しみたいとなると物足りないでしょう。
このレンズはこんなシーンで活躍します。
- 旅行で良い写真をたくさん残したい
- 赤ちゃんの写真を撮りたい
- 料理の写真を撮りたい
とにかくお手軽(価格も安い)です。APS-C機だとちょうど使いやすい画角になるのでカメラ初心者におすすめのレンズ。
ソニー SONY 単焦点レンズ E 30mm F3.5 Macro ソニー Eマウント用 APS-C専用 SEL30M35
SONY E 30mm F3.5 Macro SEL30M35の詳細 | |
実売価格 | 2万円前後 |
発売日 | 2011年 9月22日 |
焦点距離 | 30mm |
開放絞り(F値) | F3.5 |
最小絞り(F値) | F22 |
レンズ構成(群-枚) | 6群7枚 |
絞り羽根(枚) | 7枚 |
円形絞り | ○ |
画角(35mm判) | 50° |
最短撮影距離 (m) | 0.095m |
最大撮影倍率(倍) | 1倍 |
フィルター径 (mm) | 49mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 62 x 55.5mm |
重量 | 約138g |
Carl Zeiss Touit 2.8/50
中望遠レンズでこのコンパクト、重量(約290g)を実現できるのはAPS-C用レンズならでは。開放F2.8と明るいレンズなのも魅力的ですね。
近接撮影ではカールツァイスらしいシャープな描写を得られ、とても良好ですが背景ボケがややうるさく渦状になる。ここは好みが分かれるところですが、玉ボケが好きな人には10万円を出してまで買う価値はないのかな、と思ってしまいます。
僕だったらもうちょっとお金を出して同じカールツァイスのCarl Zeiss Batis 2/40 CFを買うかな…。(これもいいレンズだとは思うけど)
Carl Zeiss Touit 2.8/50の詳細 | |
実売価格 | 10万円前後 |
発売日 | 2014年3月29日 |
焦点距離 | 50mm |
開放絞り(F値) | F2.8 |
最小絞り(F値) | F22 |
レンズ構成(群-枚) | 11群14枚 |
絞り羽根(枚) | 9枚 |
円形絞り | ○ |
最短撮影距離 (m) | 0.15m |
最大撮影倍率(倍) | 1倍 |
フィルター径 (mm) | 52mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 65 x 91 mm |
重量 | 約290g |
LAOWA 60mm F2.8 2X ULTRA MACRO
LAOWAって本当に珍しいレンズが多くて、これもそうなんですが2倍マクロから無限遠まで1本でこなせるってどうなってるんだ…。当然エクステンションチューブやテレコンは不要。特殊なレンズ設計は特許も取得しているそう。
14枚羽根の円形絞りが生み出すフワトロな描写は、お花畑を撮るために作られたんじゃないかと思うほど息を飲むような写りです。繊細で美しいってこういうことだ。
撮影倍率は0.1〜2倍まで対応しているのでロケーション、シチュエーションに合わせた柔軟な撮影が可能。
APS-C用のレンズではありますが、最接近(2倍マクロ)時のみフルサイズでも使用できます。
LAOWA 60mm F2.8 2X ULTRA MACROの詳細 | |
実売価格 | 4〜5万円前後 |
発売日 | 2016年4月2日 |
焦点距離 | 60mm |
開放絞り(F値) | F2.8 |
最小絞り(F値) | F22 |
レンズ構成(群-枚) | 7群9枚 |
絞り羽根(枚) | 14枚 |
円形絞り | ○ |
画角(35mm判) | 25.3° |
最短撮影距離 (m) | 0.185m |
最大撮影倍率(倍) | 2倍 |
フィルター径 (mm) | 62mm |
手ブレ補正 | なし |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 95 x 70 mm |
重量 | 約503g |
まとめ:予算に余裕があれば純正90マクロやBatisの40mmを
マクロレンズの情報を良く聞かれるので、まとめてみたら意外とボリュームがありました。
今回紹介した13本の中で1本を選ぶなら『SONY FE90mmF2.8 Macro G OSS』か『Carl Zeiss Batis 2/40 CF』の二択でしょう。
予算に余裕がなければ『SIGMA SE 70mmF2.8 DG MACRO Art』か『TOKINA FiRIN 100mm F2.8 FE MACRO』かな。
最近トキナーがレンズに力入れてるのと、ユーザーが少なくて他の人と画作りが被らなくて面白いと思う。
こんなこと言ってる時点でかなりトキナーに心が傾いてしまってはいるが、じっくり検討していきたいところです。
コメント