“web design is 95% typography”という言葉があるようにウェブデザインの95%は文字(タイポグラフィー)によって構成されています。
素敵なギャラリーサイトで写真に心動かされることもあるでしょう。しかし、私たちの行動を決定づけているのは写真ではなく最終的に言葉である場合がほとんどです。
人を引き込む文字の配置、適切な大きさ、書体の選び方が情報の伝達力に大きな影響を与えています。書体を一つ変えるだけであなたのデザインはガラッと変わります。
もちろん文章の内容そのものも重要ですけどね。
デザインをこれから学ぶなら、まずはタイポグラフィから知識を深めてみてはいかがでしょうか?
また、とりあえずタイポグラフィの世界を体験してみたいという方にはこちらの記事もおすすめです。
独学でタイポグラフィを基礎からしっかり学べる本
実はタイポグラフィに関する書籍はたくさん出版されていますが、すぐに絶版になったり、中古でしか手に入らなくなってしまうことが多いジャンルの本です。(著名な書籍は数万円の価値がついたりする)
なぜかハズレ本の多いジャンルでもあるので、書店で見る機会があれば必ず一読してから買うことをおすすめします。
僕がたくさん痛い目にあってきた中で、基礎からしっかり学べる本を紹介したいと思います。
タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-[デザインラボ]
タイポグラフィといえばこれ!というくらい有名な本で、Amazonベストセラーの常連アイテムでもあります。あえて紹介しないわけにもいかないので、おすすめしておきます。
※2019年現在、大型本はプレミア価格になってしまったのでKindleなどの電子版をおすすめします
これからタイポグラフィを学ぶ方は必ずこれを読んでください。絶対に後悔しません。
相当数の書籍を読んできましたが、この本がナンバーワンです。基礎中の基礎から、奥深い文字組の世界までディープにハマっていくことができます。
デザインスキルのレベルアップにも最適な1冊です。
Typographic Systems―美しい文字レイアウト、8つのシステム
僕がデザイナーを志したとき、最初にいくつか買った本の1冊です。めちゃくちゃ懐かしい…。
こちらは文字のレイアウトを8つのシステムに分けて紹介している本で文字の扱い方よりは文字レイアウトの基本的な考え方について学ぶことができます。
タイポグラフィ09 美しい本と組版
シリーズ書籍の第9巻。他のシリーズもタメになる内容が多いですが、タイポグラフィについて学ぶなら9巻がおすすめで、読み物としても面白いです。
現在は新品が手に入りにくいので中古で買うのが良いかと。
デザインを含めたタイポグラフィを学べる本
文字を組むだけではデザインは完成しません。色や形、透明度や写真との組み合わせなど、あらゆる要素を組み合わせたバランスがデザインとして形になります。
以下で紹介するのはデザインも含めてタイポグラフィの役割を学べる本。でもタイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニックは本当に大切な基礎についてしっかり学べるので一読しておいてください。
デザイン本の代表と呼ばれる存在になった「なるほどデザイン」
現役デザイナーからノンデザイナーまで全ての人におすすめしたい一冊。レイアウトや配色、文字の使い方などデザインに関するノウハウがぎっしり詰まっています。
めちゃくちゃ雑ですが「とりあえずこれ読んどけ」と紹介できる書籍です。
けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本
タイポグラフィの本、というわけではないのですが文字を含めた周りのスペースの使い方、全体のコントラストの付け方などとても参考になる知識が詰まった書籍です。
なるほどデザイン同様めちゃくちゃ売れまくった本で、一時は売り切れで購入できなくなったことがあるほど。
とりあえず1冊だけ、という人には「ノンデザイナーズ・デザインブック」がおすすめ
誰だって最初はノンデザイナーです。そこからたくさん努力して初めてデザイナーとなるわけですが、この本は本当の初心者でもわかりやすく書かれた内容ばかりです。
それでいて基礎をしっかり抑えているので、タイポグラフィ以外にもデザインの知識を深めることができます。
パワーポイントのデザインでいつも苦戦している方にもおすすめ。
いちばん面白いデザインの教科書
デザインの現場で使える知識が網羅されていて、DTPをやる方にはかなりおすすめ。文字と書体についてもそうですが、デザインに関するあらゆる情報がギッシリ詰まっています。
ここ最近読んだ本の中でいちばん満足度が高い。Kindle版は少し読みにくいので、書籍を買うのがいいかも。
やさしいデザインの教科書
目的に合わせて情報を伝達することに重きをおいた書籍。
フォントの基礎から段組、タイトルや見出しのデザインまで一通り学べるようになっています。
初心者に入り込みやすい内容で書かれているので、Kindle端末を持っていれば試し読みしてみるももいいかもしれません。
デザイン&文字の見本帳
書体の起源から選び方、基本的な知識が詰まった内容です。中でもタイトルデザインや、図版との組み合わせのパートは初心者必見の内容です。
Kindle版の方が安いのでおすすめ。見やすさはそんなに変わりません。
まとめ:タイポグラフィに関してしっかり学びたいなら本を読もう
タイポグラフィをしっかり勉強したい! と思うと意外と情報が少なく苦戦します。特に独学で学ぶにはそこそこハードルが高いです。
ネット上で探しても情報はあるのですが、本当に大切な基礎の部分はやはり本から学ぶべきだと思います。
文字はデザインを大きく左右する要素。しっかりと基礎を学んで、人の心を動かす物を作れるようになりたいですね。
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