サードパーティーレンズメーカー『SIGMA』より2017年11月22日に発売された広角単焦点レンズSIGMA16mm F1.4DC DN Comtemporaryのレビューです。
APS-Cでは24mm、マイクロフォーサーズでは32mm相当と、広角レンズでありながら大口径の開放F1.4。圧倒的高画質にボケ感、明るさを兼ね備えたミラーレスユーザー待望のスペックを持ったレンズが登場しました。
SIGMA16mm F1.4DC DN Comtemporaryを公式サイトで見る
開放F1.4の広角単焦点レンズの魅力
今回紹介するレンズSIGMA16mm F1.4 DC DN Comtemporaryは、2017年11月22日にサードパーティーレンズメーカーSIGMAから発売されたcontemporaryシリーズの1本。
16mm(APS-C換算で24mm相当、マイクロフォーサーズで32mm相当)という広角・準広角の焦点距離ながら開放1.4まで使える大口径レンズで、ミラーレス用に設計されたこともありハンドリングもかなり良好です。
また最短撮影距離25cmというスペックから、以下のような場面でマルチに活躍。
- 開放F1.4の大口径を活かしたポートレート撮影
- 被写体に近づいたクローズアップ撮影
- 広角を活かした風景写真の撮影
なにより広角で開放F1.4って結構めずらしいので個人的にはかなりツボで、単焦点ならではの描写性能がとてもうれしいポイントです。
広角×背景ボケが生み出す世界
このレンズをすごく気に入ったポイントなのですが、被写体を強調するボケ味を出しながら背景を入れ込んだ写真が片手で撮れてしまうこと。
このレンズを持ってから片手に被写体を持って撮影するというワザを身につけてしまいましたw
絞り開放気味で撮ってもしっかりと描写し、ボケもキレイ(点光源はきちんと玉ボケになります)。
16mmの焦点距離を活かしてしっかりと背景も使うことができるのでライターさんやブロガーさんが使うレンズとしてはかなりおすすめです。
最新設計による強力な逆光耐性
同じシリーズのレンズSIGMA 30mmF1.4 DC DNは、逆光時にかなりパープルフリンジが出る印象でしたが、最新技術を惜しみなく投入したこちらのレンズでは逆光に負けない描写力を発揮してくれます。
ほぼ撮って出しでこの状態(ちなみにレンズフード付けてません)、妙な偽色もなく、フレアやゴーストも最低限に抑えられているかと思います。
カールツァイスやGMレンズなどと画質を比べるとやはり若干見劣りはするのですが、それでもF1.4/16mmという大口径レンズは他のメーカーにはない最大の魅力だと思います。
冒頭にも言いましたが、風景、人物、ブツ撮り、料理などマルチに活躍できる素晴らしいレンズ(しかも開放1.4)が4万円台で買えるのは結構な価格破壊ではないかと。
最短撮影距離が25cmなので被写体に寄って撮影することができる
最短撮影距離がかなり短く、被写体に近づくことでフォトグラファーの感性を活かした写真が撮れるのもこのレンズの魅力。
最短撮影距離ってレンズを選ぶうえで、ものすごく大切な指標なのでこれだけ寄れるのは結構ありがたいです。
APS-C換算24mm相当の風景写真
絞り込んで使えば風景もキレイに描写します。
最新設計のおかげで歪みも少なく、画角的にもちょうど良い使いやすさなんですよね。
10mm台のレンズを使ったときの「とてつもなく広い光景」と違って、リアルな切り取り方を楽しむことができます。
周辺落ちもほとんどせず、画面の4隅までしっかり描写していて非常に満足度が高いレンズ。
個人用に1本買ってもいいかな、という印象です。
まとめ:あらゆるシーンで万能に使えるレンズ。旅のお供に最適な1本
使用した感じは以下の通り
- 開放F1.4の広角×背景ボケが面白い
- 逆光に強い(これ大事)
- ミラーレス用に設計されているのでハンドリングがとても良い
- SONY機ではフルサイズでも使える
- 被写体に寄ってブツ撮りやポートレートも楽しめる
- 絞り込んで風景をしっかりと捉えるリアルな画角
4万円台で買えるリーズナブルな価格を考慮すると100点満点を上げたいくらい素晴らしいレンズでした。
純正やツァイスレンズに注目が集まるEマウントですが、サードパーティ製にもこれほど優れたレンズがあることを、皆さんの作例で世の中に広めてみてはいかがでしょうか?
きっと、写真をもっと楽しめるはず。
今回の撮影に使用した機材
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