こんにちは。札幌でweb制作や写真・動画の撮影を仕事にしている菅原 陸(スガワラ リク)と申します。
このブログは「自分の持ってる知識を世の中のために役立てたいんです!」というとってもピュアな目的で開設しましたが、いざ始めてみるとブログ運営はSEOの勉強にとても役立つことが判明。
狙い通りにアクセスが伸びていったりすると楽しいし、本業でノウハウ活用しまくってます。
続いてる理由の1つかなー。
※SEOとは「Search Engine Optimization=検索エンジン最適化」の略で、検索エンジンを管理するGoogle先生に媚びへつらう高等技術のこと。
そんなわけで運営を始めてからはGoogle Analytics(アクセス解析ツール)を開くのが日課になっていますが、ふと10月のレポートを見たらなんと月間2万PVのブログになってるじゃないですか。
※PVとはページを開かれた回数の合計です。ブロガーにとって1万PVを超えるのはひとつの壁である。
ほぼ検索流入からアクセスのみで2万PV(なんて中途半端な数字だ!)を達成してます。内訳を見るとこんな感じ。
全体のアクセス数18,499に対して、16,808が検索流入(OrganicSearch)からなので約90%のユーザーがGoogleやYahooの検索でこのブログにたどり着いたのですね。
※1人あたり平均1.2ページを見てるので合計2万PV超えとなっています。
ちなみに僕はこれまでに35本しか記事を書いてないし、自分のSNSにも記事のアップを告知しない超適当ブロガー。
2016年1月にブログを開設してから9ヶ月経っているので、月平均3.8本しか書いてませんw
ではなぜ、こんな不真面目なブログが2万PVを達成できたのか? 普通の人なら1万PVでも結構大変ですよね。
僕のように「毎日更新しなくてもそこそこアクセス稼いでウハウハしたい!」という人に向けて、「たかだか2万PVしかない私が偉そうに書いたノウハウ」をお届けいたします。
実は運営7ヶ月目の8月末時点で1万PVは超えていましたが、なかなか書く機会(やる気)に恵まれず2万PVに到達してしまいました。笑
大前提として知ってほしい「毎日書けばアクセスが集まる」は半分ホントで半分ウソ
「ブログ アクセス上げたい」なんかで検索するとよく見かけるのが
「ブログのアクセスを上げるには毎日○○本記事を書いて、まずは記事100本。それで1万PVを目指しましょう」
とありますが、これに対して私の意見を述べておきますと
毎日記事を書く必要はありません。(SEOの観点ね)
Googleが記事数と更新頻度を基準に検索順位を優遇することはないので直接的にSEOには関係ないです。
※毎日書ける人は書いた方がぜったいにお得。ページ数・内部リンク数が増えるので間接的にアクセス数プラスの傾向が出る。
それに「今日もブログ書かないと…」と、ブログを書くハードルを上げて記事のクオリティを下げるのはやめておきましょう。
中身のないものを毎日書くなら、何日もかけてしっかりしたものを1本書いた方が長い目で見ると検索順位に有利な働きをします。
なにより、毎日更新に追われるのってしんどくないですか?(怠け者ブロガーより)
[aside type=”yellow”]ただし、最初の1ヶ月くらいは短い記事を何本か書いて自分のモチベーションを上げた方が継続しやすいです。[/aside]
では、ここからノウハウ大公開。
ちなみにこのブログはWordPress+独自ドメインで運営していて、サーバーは安定のエックスサーバーです。色々試したけどやっぱりこれがいい。
1.ブログのアクセスを上げるのに大切なのは「ユーザー目線に立つこと」である
なんだかいきなり偉そうなことを言ってますが、これホントです。
「ユーザー目線に立つ」とは、検索する読者の気持ちを考えて本当に役立つ記事を提供してあげること。
ブログを訪れた読者に「これめっちゃ良い記事! 役に立ったわ~!」と思ってもらうことが1番大切で、そういう記事を書いていけば自然とアクセスも集まってきます。
[aside type=”boader”] 検索する読者の気持ちを考える=どういった内容が検索されるかを考えるということが大事。[/aside]
2.内容の充実した、できるだけ専門性の高い記事を残していく(品質の低い記事を書かない。)
読者に満足のいく読後感を与えるには良質な情報を提供することが必須。
簡単に言うとしっかり調べて書いた記事のことで、適当なことやウソを書かないようにしましょう。
読者のために時間をかけて調査・検証をした記事は「専門性の高い記事」としてGoogleから優遇されます。
※ある程度の文章力・構成力は必要ですが
Googleウェブマスター向け公式ブログではこのようにあります。
低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価します。例えば、ユーザーにとってあまり価値のないサイト、利便性の低いサイト、他のサイトからのコピーで構成されているようなサイトの掲載順位は下がります。一方、独自の研究や報告、分析など、ユーザーにとって重要な情報を提供しているサイトの掲載順位はより適切に評価されるようになります。
引用元:Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました
要約すると、「他のサイトから適当にコピペしたようなサイトは順位を下げて、きちんと調べて書いてきた人を評価します。」です。大学のレポートと一緒だ。
中身の濃さはSNSでのシェア数やブックマーク数にも影響する
検索で優遇されることもそうですが、中身の濃い内容はSNSでのシェア数やブックマーク数に影響するかなり大切な要素。
自分の得意な分野で勝負するといいでしょう。
3.長く読まれる記事を書く(検索されて読まれる記事を書く)
長く読まれる記事とは「時代が移り変わっても常に誰かの役に立つ内容」のこと。
長期的なアクセスアップのために効果的です。
このブログだったらLightroomを使った「写真現像の基本」や、「パソコンの基本」など。
根本的な部分があまり変わらない内容をとことん突き詰めて書くようにしています。
人は悩んでいるとき、困っているときに検索する
高額だったり、種類が多くて買い物に時間のかかる(悩む)商品を記事にするのもかなり有効。
僕は得意分野であるカメラや周辺機器、パソコンなどをメインに書いてます。
特に、一眼レフやミラーレスは高額なのに各メーカーがこぞって商品を出している選択が難しい商品のため、検索にものすごく需要があります。
この記事を読んでいるあなたも、今まで自分が検索してきたものを思い返して書いてみてはいかがでしょうか。(僕の場合はカメラ・PC・web関連でした)
4.記事タイトル超大事!ひと目でわかるようなタイトルをつけてユーザーを引き込む
ブログの記事が読まれるかどうかはタイトルで8~9割決まります。
いくら中身がしっかりしてようとタイトルが手抜きだと誰も読んでくれません。
検索順位が上がって1ページ目にあなたの記事が出てきても「おっ、これ面白そう」と思ってもらえないとほとんどクリックされることはありません。
せっかく良い記事を書いても読まれないなんてもったいないですよね…。
読まれるタイトルを付けるポイント
タイトルを見た人(自分)にとってどんなメリットがあるかを明確にすることが非常に重要。
今読まれているこの記事を例にします。
「検索流入のアクセスだけで月間2万PV達成!運営9ヶ月のブログがたったの35記事で成果を出した6つの秘訣」
といったタイトルがもし
「頑張ってブログのアクセスを上げました!」
だったとします。
書いている内容はほぼ一緒ですがどちらが多く読まれるでしょうか?
「頑張ってブログのアクセスを上げました!」と言われても、ピンとこないでしょうね。
なので、記事の内容をわかりやすくするためタイトルを5つに分けました。
- 目的(キーワード) → 検索流入のアクセスだけで
- 成果 → 月間2万PV
- 期間 → 運営9ヶ月
- 過程・実績 → たったの35記事
- 手順 → 6つの秘訣
「頑張ってブログのアクセスを上げました!」よりは格段にわかりやすくなりましたね。
ページを開くとどんな知識を得られるか想像してもらえるように工夫するのが大切です。
SNSでシェアされた際の拡散率にも影響するので覚えておきましょう。
記事タイトルは検索結果に大きく影響
何度でも言いますが記事タイトルは非常に重要。
またしてもGoogleウェブマスター向け公式ブログからの引用になりますが
Google の検索結果において、タイトルは重要な位置を占めています。タイトルは一行目に表示され、検索をした人はそのタイトルをクリックしてそれぞれのページにたどり着きます。
引用元:検索結果によりよいタイトルを
記事タイトルは通常<title>タグというものに流用されて、検索結果にものすごく影響を及ぼす要素となります。
ここに検索されたいキーワードが入っていないと狙ってアクセスを増やすのは難しいと思ってください。
[aside type=”boader”]1番検索されたいキーワードはタイトルの先頭に持ってくるのがベストです。
この記事の場合は「検索流入」と「アクセス」をキーワードにしています。[/aside]
5.見出しタグ・文中にキーワードと関連ワードを使う(ほどほどにね)
[aside type=”boader”] 5と6は「小手先のテクニック」的な要素ですが、やらないよりはやった方が絶対に有利なので説明します。[/aside]
4で解説したタイトルと同様に、見出しにもキーワードや関連ワードを入れることで多少の効果はあります。
見出しタグ(h2~h6)を積極的に使っていきましょう。
[aside type=”normal”]「多少の効果」ですからね![/aside]
見出し(hタグ)を使ったブログの書き方についてはこちらの記事で以前に紹介しました。
注意!キーワードの入れすぎはダメ!ゼッタイ!
そもそも見出しタグは本来ユーザーが記事の内容を理解しやすくするために使うもので、SEO対策のために使うものではありません。
適切に使えば多少の効果は出ますが、キーワードだらけの見出しがユーザーにとって良い記事だと言えるでしょうか?
キーワードの乱用についてはGoogleのウェブマスター向けの品質に関するガイドラインにもダメ! と書いてあります。
冒頭で説明した「ユーザー目線」に立ち返ってみて欲しいところです。
6.内部リンク設計を強化してロボットがクロールする回数を増やす
小手先2は内部リンクについて。
紹介の前に、検索順位はどうやって決まっているかを簡単に前置きさせてください。
検索順位は人ではなくロボット(クローラー)が決定している
散々ユーザー目線がどうだの説明しましたが、書いた記事・ページの評価は人ではなくロボットが決定しているんですよね。
「クローラー」と呼ばれる、Googleの意思を忠実に反映する仮想マシンがインターネットを徘徊することで、各サイトの評価が決定します。
※アルゴリズムとは規則・ルールのようなもの。正確には算法・計算方法のこと。
注意:クローラーはズルして楽する人たちが大嫌い
この子たちクローラーは感情・実態を持たないバーチャルマシンですが、意図的に(楽をして)検索順位を上げるような行為がめちゃくちゃ嫌い。
少しでも怪しい行為が見つかった場合、インターネットの果てまで追跡して検索結果からページを抹消されることもあります。
コピペして作ったページや、SEO業者に依頼した有料のアクセスアップなどもってのほか。気をつけましょう。
[aside type=”warning”]検索順位は1日にして成らず! と思っておいてください[/aside]
なので、いわゆる「SEO対策」というのはクローラー達がスムーズにページを評価できるようにウェブサイトの構造を整えてあげること。
その1つに「内部リンク設計」があるので紹介します。(無料ブログの人にはあんまり関係ないかも)
内部リンク設計を強化してSEO対策を行う
さて、小手先2の中身「内部リンク設計」について。
難しいことはなく、サイト内で別ページへリンクを飛ばすだけ。
クローラーは所詮ロボット(悪口ではない)なので、1度の巡回ではページを正しく評価することはできません。
なのでクローラーは同じサイトを何度も訪れて正式な評価を出すのですが、内部リンクを増やすことで「ページ巡回の回数」を増やすことができます。
※正確には巡回ルートを増やしているといった状況です。
クロールの回数が増えるとページ評価の精度が高くなる
ページ巡回の回数が増えることによってクロールの精度が高まり正しくページが評価されるので、それだけ検索上位に行くチャンスが増えます。
チャンスが増えるだけなので、そもそものページ価値が低ければ上位に行くことはないということも覚えておいてください。
外部サイトからのリンクについても同様です。
リンクの「アンカーテキスト」はなるべく詳細まで書くように
別のページへのリンクを示す青い文字(アンカーテキスト)には、なるべく詳細まで書くようにしましょう。
よく見るリンク文字の「こちらの記事で…」や「この記事で…」と書かずに
「検索率が上がるブログの書き方についてを見てください」
このようにリンク先ページの内容がわかるようなテキストにしておくと、ユーザーにとって親切な設計となります。
SEO内部対策についてはバズ部が内部SEO対策に関する素晴らしい記事を書いているのでそちらを参考にどうぞ。
検索からのアクセスを上げるために大事なポイントまとめ
ポイントをまとめると6点。(クリックで項目へジャンプします)
- ユーザー目線に立って考える&記事を書く。(これ1番大事)
- 内容の充実した「質の高い記事」にする。(できれば専門性の高いものが望ましい)
- 検索されて読まれる記事を書く。(人は困ってるとき、悩むときに検索をする)
- 記事タイトルは超大事!読むとどんなメリットがあるのかを明確にしてあげよう
- 見出しタグ(h2~h6)と文中にキーワードを入れる(ほどほどに)
- 内部リンク設計を強化する。(リンクアンカーテキストにはページ遷移先のことがわかるように細かく書く)
色々と書いていますが、結局は読んでくれるユーザーのためにどれだけ熱意を込められるかが重要です。
小手先のテクニックよりもコンテンツの中身が大事
2016年11月現在、昨今のSEOについては「コンテンツイズキング」と呼ばれ、サイト内のコンテンツ(ブログなどの記事ページ)が重要な要素として扱われています。
Googleからのメッセージとしては「いくら丁寧にサイトを作り込んでも中身がないサイトは評価しないよ」ということですね。
「誰かの役に立つ」ことを常に意識して記事を作りましょう。
ブログの効果は「遅効性」
ブログ記事は書いてしばらく経った後にジワジワ効いてくる「遅効性」です。
いつ効くのかは誰にもわかりません。1週間後のときもあるし、3ヶ月後だったりすれば全く効かないときもあります。笑
なので、まずはなんでも良いので早めに記事を書いて検索エンジンに認識してもらいましょう。
ただ、あまりSEOを意識してしまうと手が止まって書けなくなってしまいます。そして書かなくなります…。
せっかくのブログ、楽しまないのは非常に損。
検索順位を意識するのはある程度慣れてきてからでいいのでまずは思い切り楽しんで書きましょう。
最後に「ユーザー目線」を養うのに大変役立った本を紹介しておきます。
著者の永江一石(ながえいっせき)氏についてはMore Access! More Fun!永江一石のITマーケティング日記を見てください。
この本、めちゃくちゃ内容が濃い上に378円という破格。他の本も安いのに内容がすごーくしっかりしてるので読んだらきっとファンになります。
※KindleUnlimitedの読み放題対象
ユーザー目線がよくわからないという方には大変おすすめ1冊なのでぜひ読んでみてください。
僕はこの本を読んでから仕事がうまくいってる気がしますので、ブログを書かないビジネスマンの方にもおすすめの本ですよー!